新学習指導要領 評価のポイント #21
平成29年度改訂の新学習指導要領。評価の観点が各教科でバラバラだったものが3観点にすべて統一されました。中学校では、来年度から評価が3観点に変わるにあたり、まとめていこうと思います。
資料は【「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する資料】を元に作成していく。
学習指導要領の目標や内容
平成29年度改訂では知・徳・体にわたる「生きる力」を育むために「何のために学ぶのか」とい学ぶ意義を共有しながら、授業の工夫などを行えるために、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに使う姿勢、人間力等」の3つの柱が再整理されました。
「学びに向かう力、人間性等」
⇨どのように社会・世界と関わり、より良い人生を送るか
「知識及び技能」
⇨何を理解しているか、何ができるか
「思考力、判断力、表現力等」
⇨理解していること・できることをどう使うか
この目標や内容の再整理され、各教科が4観点から3観点に整理されました。
それが、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点です。
自分の記憶では一番初めにこの3観点が出てきた時にはこの目標や内容が出てきて「人間性」なんてどう評価するのか?と言う疑問がありましたが、評価の観点になると上の3観点なので混乱しないようにする必要があります。
「知識・技能」の評価について
各教科の学習の過程で得た知識及び技能を評価する。
具体的な評価の方法
ペーパーテスト⇨①事実的な知識の習得を問う問題
②知識の概念的な理解を問う問題
例)児童生徒が文章による説明をしたり、各教科等の内容の特質に応じて、観察、実験したり、式やグラフで表現したりするなど、実際に知識や技能を用いる場面を設けるなど多様な方法を取り入れていくことが考えられる。
「思考・判断・表現」の評価について
各教科の知識及び技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力を身につけているかを評価するものである。
ということは、授業で身につけた知識と技能を使って課題を解決していくには考えて、自分で決断して、表現しようねということで、それを評価してくということだと思います。
具体的な方法
ペーパーテストのみならず、論述やレポートの作成、発表、グループでの話し合い、作品の制作や表現等の多様な活動を取り入れたり、それらを集めたポートフォリオを活用したりするなど評価方法を工夫することが考えられる。
「学びに向かう力、人間性等」の評価について
「学びに向かう力、人間性等」の評価は①「主体的に学習に取り組む態度」と②「感性、思いやりなど」の2つに分けられます。
①「主体的に学習に取り組む態度」の評価に際しては。単に継続的な発言や積極的な発言を評価するのではなく、知識及び技能を習得しようとしたり、思考力、判断力、思考力等を身につけるために試行錯誤したりし、学ぼうとしているかどうかを評価することが重要である。
②感性、思いやり等は観点別学習状況の評価や評定には馴染まないので、個人内評価を通して見取る部分があることに留意しなければならない。とあり、数字では表せないよと言う文言になってます。
また、A、粘り強い取組を行おうとする側面とB、自らの学習を調整しようとする側面の二面を評価することが求められる。
具体的な方法
ノートやレポート問うにおける記述、授業中の発言、教師による行動観察や児童生徒による自己評価や相互評価等の状況を教師が評価を行う際に考慮する材料の一つとなる。
と、いうことで簡単にいうと
1、授業で得た「知識及び技能」を評価
2、「知識及び技能」を活用するための「思考力、判断力、表現力」を評価
3、「知識及び技能」を習得したり、「思考力、判断力、表現力」を身につ けるための「主体的に学習に取り組む姿勢」を評価
ここまでは、保健体育だけでなく、全教科に共通するものです。とはいえ、自分は保健体育科なので随時、評価についての記事を書いていこうと思います。
これらをどこまで理解して、指導の目標や内容と評価を捉えるのかが重要な気がします。
どちらかというと、自分のログ的なnoteでした。
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では。
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