「手軽に教養を身につけたい」と思ったら読む本【教養を深める】森本あんり著
「手っ取り早く教養を身につける方法はない」
著者を含め、4名の対談相手も異口同音です。
タイトルを見て、
「教養が身につきそうな本」と感じました。
読んでみて「簡単に身につく物ではない」と
改めて実感しました。
少なくとも、学んでどう感じたか、
実際に行動して体感したか。
アウトプットをしないことには
始まらないと気づきました。
特に印象に残ったこと3つを
取り上げたいと思います。
・根無し草になった私たち
こちらは、藤原正彦さんとの対談で登場。
一般教養を軽視したがために、
新しい主義に押し流されていると
指摘しています。
時代を遡れば、
マルクス主義→軍国主義→グローバリズム…と
変化していると指摘しています。
武士道精神から遠ざかり、
根無し草になったことに触れていました。
あまり考えたことがなかったけど、
精神的なよりどころになるものがないと気づきました。
・同時に持ち得るもの
上野千鶴子さんとの対談で登場しました。
この意見に同意です。
別の視点から物事を見られるので、
「なぜこうなの?」と
批判的な視点で見ることができます。
それと同時に、
「こういう人たちもいるよね」と
寛容にもなっていることを実感しました。
矛盾しているように見えるけど、
両方とも得られると実感しました。
・他人まかせの要約
長谷川眞理子さんとの対談で登場しました。
最近は、本の要約サイトが増えてきました。
私も時々見ることがあります。
それに対して、長谷川眞理子さんは
「他人まかせの要約では考えは深まらない」と
指摘しています。
「○分で名著がわかる」というような本も
書店で見かけるようになりました。
「こんな話なのか」とざっくり知ることができます。
私も軽く目を通したことがあります。
確かに名著の内容は知ることが
できるかもしれません。
しかし、考えを深めるのは
これだけでは難しいと感じました。
「入り口として使うだけ」と思いました。
・感想
「○○の教養」とか
「教養としての○○」とか
教養に関する書籍をよく見かけるようになりました
私も含めて多くの人が
「教養を身につけたい」と言う願望を
持っているのを実感します。
本書を読んで
「そんな簡単に身につくものではない」と
改めて思い知らされました。
日々学んで、考えて、行動する。
その積み重ねと考えさせられました。
以上、ちえでした。
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