蒙古斑から起こった展開に混乱した話【菜食主義者】ハン・ガン著、きむ ふな訳
5歳の息子の蒙古斑の話をしていた時、
妻の妹のお尻に蒙古斑があることを
知ってしまった芸術家の男性の話です。
この話から蒙古斑を青い花びらに見立てて
ある作品を思い浮かべました。
しかし、その作品を作るのはハードルが高いです。
メロディアスライブラリーで
2020.8.16に放送されていました。
・驚くべきモデルの依頼
ある時、妻の妹のヨンヘに
モデルを依頼しました。
全身に花のペイントをします。
要するにヌードモデルの依頼です。
この依頼を引き受ける人はそう多くないでしょう。
・まさかの
読者目線で、大変驚きました。
なんとヨンヘは承諾しました。
心身ともに健康な状態ならともかく、
夢に怯えた結果、菜食主義者になるという
精神的に不安定な状況です。
どれだけ不安定かというと
前回の『菜食主義者』の章で
姉の家で手首を切って精神科に入院したくらいです。
・もう元には戻れない
彼らを取り巻く関係性を見て、「知られたら失うものが大きい」ことだけは分かりました。
実際にその通りになりました。
妹ヨンヘを心配した芸術家の妻は、
撮影後のアトリエを訪れました。
そしたら自分の夫がいて驚きました。
「もう元に戻れない」と妻は確信したかのようでした。
・感想
成人女性に残っている蒙古斑から
花のボディペイントにつながるのに
驚かされました。
ヌードモデルと聞くと性的な要素があるのに、
なぜかその雰囲気が伝わってきませんでした。
モデルであるヨンヘに
肉体的な雰囲気がほぼ皆無でした。
まるで花と同じ植物になったかのようでした。
展開が突拍子もなかったため、
戸惑いました。
以上、ちえでした。
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