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子どもの「遊び」を通じた学びの価値

こんにちは。にゅにゅです!

学校に行かない選択をされたり、ホームスクールをされている方々にとって、学びの場をどのようにデザインするかは大きなテーマではないでしょうか。

今日は、子どもが「遊びを通じて学ぶ力」を育てる方法について、私の実体験から分かったことをお話ししたいと思います。

1. 遊びが学びの原点

まず、大切にしたいのは、遊びは子どもにとって学びの最初の一歩だということです。

例えば、先日、娘が風船を使った小さな実験をしていました。風船にジュエルを入れて飛ばしたらどうなるか、ジュエルを入れない場合と何が違うのかを、自分なりに観察して楽しんでいました。

最初はただの遊びでしたが、実験を繰り返す中で、私が「おもしろい飛びかたしてたね!どんな風に飛んでいってた?」や、「ジュエル入り風船の速さは、はやい?おそい?どうだった?」と、声かけをすることによって、風船の飛び方の違いや速さについて考え始めました。

このエピソードから感じたのは、親の声かけが考え始めるきっかけを与えていることや、子どもが自分で「面白い!」と思ったことを起点にすると、自然と深い学びにつながるということです。

2. どうやって子どもの好奇心を引き出す?

では、どうすれば子どもが主体的に学べる遊びをデザインできるでしょうか?
以下の3つのポイントがヒントになります。

1. 観察する
まずは子どもの「興味の種」を見つけることから始めます。
今回の私の例では子どもが風船やジュエルに興味を示していました。それをすかさずフックして、テーマに遊びを広げていくのです。

こんな風に、質問を投げかけるのも効果的かも知れません。
• 「ジュエルを入れたら、どんなふうに飛ぶと思う?」
• 「他に何を入れてみたい?」

ですが、引き出そうと意図する質問を多数するよりも、子どもの表現の自由を尊重した関わりを私は心がけています。

2. 自由にさせる
子どもが自分でルールを作れるようにサポートすることも大切です。娘の場合、ジュエル入りの風船を使ったゲームを思いつき、初期ルール作り、ポイント制やスタート地点を工夫しました。これは、創造力や問題解決力を育てる絶好の機会です。

3. 結果を共有する
遊びの後で「どんなことに気づいた?」「頭の中に浮かんでいることがあったら教えて!」と聞いてみましょう。失敗も含めて、そこから学んだことを言葉にすることで、自己効力感や次の挑戦への意欲が高まります。

ひと言でも話してくれたら「なるほど、そう思ったんだね!」「話してくれてありがとう」と伝えてあげると、自分の意見を話すことへの抵抗が低くなり、自信を持って話せるようになっていきます。

3. 家庭でできる遊びの例

次に、すぐに実践できる簡単な遊びをご紹介します。

•実験遊び
「風船に入れるものを変えたらどうなる?」
水や軽いビーズなど、色々試しながら子どもが自分なりの発見を楽しめます。

•ゲーム作り
ポイント制やルールを作るゲームを親子で考えます。例えば、「風船をカゴに入れるミニゲーム」を作って、距離やルールを調整してみましょう。
カゴ(箱でもオッケー)を追加して、1つは10ポイント、もうひとつのカゴに入るとマイナス10ポイントなどルールを追加したり、柔軟にポイントを変えて遊べるルールなら、完璧主義のこだわりがある子どもも満足できるゲームの形が作れます。

実際に使っていた洗濯カゴと買い物カゴ


•工作やアート
風船やジュエルを使って、オリジナルの飾りやおもちゃを作るのも楽しいです。作ったものを使ってさらに遊びが広がります。

4. 遊びが生む「学びの力」

このように、遊びを通じて子どもは以下の力を育てていきます
• 探究心:何かを試し、観察し、考える力。
• 問題解決力:失敗しても工夫して解決する力。
• 創造力:自分でアイデアを生み出す力。
• 社会性:ルールを作り、他者と共有する力。

遊びの中でこれらのスキルが育つことで、学校に行かなくても子ども自身が主体的に学び成長する力がどんどん育まれます。
特に社会性については、学校で友達と遊ばないと身につかないと思われがちですが、お家の中で親がしっかりと向き合うことで育まれていきます。

例えば、ジュエル入り風船飛ばしのゲームで、こんなことがありました。わたしの飛ばした風船がカゴに入らなかったんです。

ポイント制だったので、わたしが0ポイントだという事実に対して、自分の持っているポイントを分けてくれたんです。これには驚きましたし、さらに娘が「バツはかわいそうだから△にしよう」といった発想をしたことや、ゲームにルールを追加していくプロセスは、学校外でも社会性やコミュニケーション力を育む機会が十分にあることを示してるのではないでしょうか。

家庭内で「遊びのルールを一緒に作る」活動を通じて、交渉力や共感力を育てることは十分可能だと、娘は証明してくれました。そこから私は、学校に行かなくても、子どもが社会で必要なスキルを自然に育てる方法はたくさんある。と分かったのです。

5. 親ができるサポートとは?

最後に、親として特に意識しているのは、次の3つです。

結果よりも過程を認めること
• 「それ面白いアイデアだね!」
• 「失敗しても次に進めたのがすごい!」

話してくれた後には、感謝を示すこと
・ 「気持ちを教えてくれてありがとう」

こういった声かけが、子どもの自己肯定感を高め、もっと挑戦してみようという気持ちを引き出したり、自分の意見を聞いてくれた=自分は大切にされていると感じて、気持ちを伝えてくれるようになります。

自由にさせること
・引き出そうと意図する質問は少なめにする
・子どもの表現の自由を尊重した関わりをする
・子どもの枠組みに従ってみる

こだわりが強いお子さんなら特に、こちらの進めたい枠組みがあったとしても、お子さんのやりたいようにやらせてあげることが重要なのです。
それが間違っていたとしても「そうしたい気持ち」をまずは受け取ってあげることが何よりも大切です。

失敗しながら進むのを見届けるのは、親として時に葛藤をもたらしますが、子どもは実体験に基づいた行動でないと納得ができないので、導くのはその後からの話なのです。


おわりに

学校に行く・行かないに関係なく、子どもの学びの可能性は無限です。日常の遊びを通じて、子どもの興味や才能を広げていけると素晴らしいですね✨

この記事を読んでくださっている、あなたのお子さんも、どんな小さな遊びからでも学びを見つけられる素敵な力を持っていると思います🌱✨

ホームスクールを手探りでされていて不安を感じている方や、不登園、不登校で子どもをどんな目で見守っていけばいいのかと、迷っている方のヒントになれば幸いです!

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にゅにゅ
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