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私は私を大事にしていい

この歳になって自分をいたわることを学んだ。
今まで心身の調子が優れないときは、どうすることもできずに
「自分はいつもこうだ。情けない人間なんだ」
と果てしなく落ちていったのだけど、最近は考え方を変えてみました。

自分を親友に見立てて、目の前のソファでぐったりしているところを想像する。
そんな親友に自分はどう接するだろうか。
どんな言葉をかけるだろう。

ああ……、調子悪そうだね。どうしたら気分が良くなるかな。
そうだ、御香を焚こうか、金木犀の薫りが清々しいかも。
マサラ・チャイを淹れてあげよう。美味しいよ。温かくてほっとするよ。
それからそれから、お風呂にゆったり浸かるのはどうだろう。
温泉の素も入れようね。檜の匂いがすきだったよね。

気持ちが落ちてるのは何か理由があるのかな?
なになに、世界中から見捨てられたように感じるの。
そっかぁ、それはとても辛いことだね。
でも◯◯ちゃんは君のこと好きなんじゃないかな。
明日LINEしてみようよ。


こんなふうに、弱っている自分をとことん大事にすることにしました。
今までと視座が変わったといいますか。

そうしたら、自分を更に責めるような言葉ではなく、優しくて心地よい言葉で温められるようになりました。

本当に落ちているときは、実際、御香を炊いたり、チャイを淹れたり、お風呂に入ったりはできないんだけどね。
それでも
「じゃあ、気が済むまで寝てようよ。ここで見守っていてあげるから」
って言ってあげられるようになった。

安心して寝ていいよ。
明日はきっと少し良くなってる。
そしたら、できることをちょっとだけしてみようよ。
明日もいっしょにゆらゆら揺れていよう。



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