罪過の認識

誤りの中に不和がある。
全てを反対に取り違える者は等しく破滅する。

自らの過ちを知ること。
自らの過ちを正すこと。
自らの過ちを滅ぼすこと。

これこそ修行の道である。

自らの過ちに気付き。
自らが愚者だと認識する者はすなわち賢者である。

衆生は過ちに気付くことなく破滅の道を辿る。

それゆえ自己の妄想。観念。邪法。自己認識内の正義と悪。偽りの信仰。

これら全てを放棄せよ。
全てを正しき法に塗り替えよ。

過ちの中に不和があり。間違いの中に不幸があり。如何なる罪悪も自己の誤りから生じ得る。ゆえに過ちを正すことが幸福の道である。

悪しき不幸を退け。
正しき幸福を享受せよ。
それが修行の恩恵である。

ゆえに汝らは己が信仰を捨て去れ。

人は必ず何かを拠り所としている。
しかしながらその拠り所が破滅の原因となり得る。

然るに汝らは正しき拠り所を以て幸福となれ。正しさの中に幸福があり。過ちの中に不幸がある。それらの事実を聖典から知り得よ。教学こそ正しきを学ぶ修行である。それゆえ汝らは瞑想に励むのではなく。教学に励め。それこそ修行初期に必要なことである。

真理を以て幸福となれよ。
正しき信念を以て悪しき信仰を捨て去れ。
それこそ修行の大果である。

汝らは自らの思惟が絶対的に正しいと思い込んでいる。しかしながらそれは不和である。何故なら。汝らの正しさは不徳と自我に覆われた偽りの虚像であるから。ゆえに我性を捨離し。エゴと傲慢とプライドとを絶滅させよ。それこそ修行の大果である。

正しき法とは何か。
悪しき法とは何か。

聖典や仏典に説かれている内容と。自己が生み出した偽りの観念をよく比べ吟味せよ。自らの考えが如何に過ちであるか。そのことを深く理解せよ。

汝らの考えと聖者方の考えは真逆であることを知り得る。それにより自己の過ちに気付き。自己の過ちを正す道に帰徳し。自己の過ちを滅ぼすという果報を得る。これこそ修行の目的である。

かように自らが過ちを犯していることに気付いた者は。速やかに修行の道に帰入せよ。

過ちに気付き。過ちを正し。過ちを滅ぼす。

これこそ修行の流れである。

ゆえに修行の道に入る汝らは。まず自己の過ちを認識せよ。自己が過ちを犯していると気付けない者は。この世において。また来世において。終わりなき苦痛を享受する。

ゆえに愛しき者よ。
破滅してはならぬ。
破滅を退け幸福に栄えよ。

自己の妄想を捨て去れよ。
偽りの観念を捨て去れよ。

正しき道には多くの甘楽がたわわに実る。
そのことを聖典から知り得よ。

智慧ある者は過ちを退けよ。
智慧ある者は自らが愚者であることを認識せよ。
智慧ある物は速やかに修行の道に帰入せよ。

己が信仰を捨て去れ。
自らの正義を振りかざす者は等しく破滅し得る。

ゆえに自己への信頼を捨て去れよ。

頼るべきものは真理のみ。
そのことを深く熟考せよ。

真理以外の全てが破滅の原因だと知り得よ。

寄り掛かるべきは真理である。
真理以外に支えとなる場所は何処にも存在し得ない。

ゆえに真理を親教師と見なし。
真理の正道を自らの人生と捉えよ。
他に歩むべき道など端から存在し得ないことを知り得よ。

聖典に則り日々の生活に従事せよ。
聖典通りに生きることを喜びとせよ。
聖典の言葉を信じあら探しすることなく。
純粋愚直に聖なる正道を歩め。

聖典を拠り所とし聖典の通りに生きよ。

それが汝の幸福となる。

願わくば三界一切の衆生が救われますように。。。