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【あがり症】逆境的小児期体験(ACE)がもたらす病

あがり症のロン毛です。


ひと月ほど前に、
一冊の本を読みました。


それは、こちら。


この本は、
幼少期の逆境体験と、

成人後の身体・精神疾患の発症との
関係について書かれたものです。



具体的にどういうことかというと、

たとえば、幼少期に、
以下の体験をしたとしましょう。

・精神的虐待
・身体的虐待
・性的虐待
・感情的ネグレクト
・身体的ネグレクト
・アルコールや薬物依存の家族がいる
・実の父母との別離
・母への暴力(面前DV)
・家族の精神疾患
・家族の服役

小児期トラウマがもたらす病(P15〜P18)を参考


そういった体験をした場合、
子供の脳に悪い変化を及ぼし、

成人後に病気になりやすくなるとのことです。

(心臓病、炎症性腸疾患、偏頭痛、
 高血圧、自己免疫疾患、がん、脳卒中など)


ちなみに、このことは
元々アメリカで調査・研究され、
「ACE研究」という名前で呼ばれています。

(ACEとは、「逆境的小児期体験」の略)


さて、この本を読んだ私、
自分に当てはまることがメチャクチャ多くて、
ビビりました、、、(汗)


私の体験談


以前も書きましたが、

私は幼少期のころに、
親からの精神的・肉体的な暴力を受けました。



そんな私でしたが、

「このろくでもない現状を変えてやる!」と
一念発起し、

それなりの会社に就職することができました。



で、会社に入れば、
定期的に健康診断があります。



その健康診断で私、

二十代前半のころから、
検査に引っかかるようになりました。


理由は、「高血圧」


一番高かった時は、
二十代前半にして、
上が160以上ありましたね〜(汗)


そうなると、再検査行きです、、、


トホホ、、、


しかし、
病院へ行って精密検査しても、原因は不明


せいぜい、医師からは、
「食生活に気をつけて」とか、
「塩分を控えめに」とかの、
食事指導をされて終わりです。


しかも、この高血圧の状態は、
波はありますが、今でも続いています。


幼少期の逆境体験による高血圧だと思う


冒頭に紹介した本を読んで、
私、ピンときました。


「ああー、俺の高血圧は、
 ACE(逆境的小児期体験)が原因やってんな」と。


どういうことかというと、
本にはこう書いてあります。

脳が発達段階にある子どものころに、繰り返し闘争・逃走反応の状態にさらされると、慢性的なストレスのせいで、ストレス反応を調整する遺伝子に対して機能をオフにするマーカーが立てられ、脳は生涯にわたって反応を正しく調整できなくなるのだ。

小児期トラウマがもたらす病(P64)

子どものころに慢性的なストレスを受けると、その後の人生におけるストレス反応が生物学的に再プログラミングされてしまう。その結果、30歳、40 歳、50歳・・・・・となるにつれ、内分泌腺や免疫の機能から体や細胞を攻撃するストレスホルモンがいつ量産されてもおかしくない状態となる。ストレスの制御システムが損傷を受けると、私たちはストレスに過剰に反応し、過敏な状態から自然に元に戻る力が低下する。つまり、つねに反応していることになるのだ。
たとえて言うなら、通常の場合はストレスが高くなるとストレスホルモンや物質が点滴され、 危機が過ぎ去ると点滴は終了する。ところが、幼少時の逆境のせいで脳にエピジェネティック変異が起きた子どもは、毎日、炎症を促す闘争・逃走ホルモンの点滴液を大量に投与されているようなものだ。しかも、停止するスイッチはない。

小児期トラウマがもたらす病(P65〜P66)


もう、ここに書いてある通り。


子供の頃の逆境体験が、

四十代後半になった今でも、
悪影響を及ぼして、血圧を高めている。


そして、その事は、
あがり症ともつながっています。


なぜなら、闘争・逃走反応が
常に起きているような身体の状態だから、
ベースの緊張レベルが高い。


そりゃー、
「あがるのも当然やん!」と思います。



あと余談ですが、
これは世代間で連鎖する気がします。


私の父親は、
祖父から肉体的暴力を受け、

高血圧症になり、
最期は心筋梗塞で死にました。


私の祖父も、
高血圧症で、最期は心筋梗塞で死んだ。


みんな、
高血圧からの心筋梗塞で逝ってる。


みんな、
ACEによる病気かも知れないなぁ、、、


よく毒親は世代間連鎖すると言いますが、
まさに、そんな気がしています。


最後に


冒頭で紹介した本には、

ACEによる症状を回復させるための
方法も書かれています。

(その内容は、複雑性PTSDの治療と同様)


ご興味ある方は、読んでみて下さいね!


私の体験談が
皆さんのあがり症改善の
お役に立てれば幸いです。

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