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【あがり症】バグってしまった境界線(バウンダリー)を作り直す

大阪で
「あがっていい!お話練習会」を主催している、
ロン毛です。


昨年、トラウマが再燃してから、
ずっと困っていたことがあります。


それは、

他者との物理的な距離が縮まると、
身体が勝手に緊張してしまうこと。



たとえば、電車や図書館、飲食店。


知らない誰かと近くなる状況では、
心拍数が上がり、胸に痛みを感じる、、(汗)


こんな風に、
有無を言わさず身体が反応してしまうんです。



おかげさまで、
今では症状はだいぶ落ち着いてきました。


今回は、この症状を
どう改善していったのかを書こうと思います。


なぜ、そんな症状が出るのか?


私の場合、その原因は幼少期にまで遡ります。


私は幼いころに、
父親から身体的暴力を受けました。



その影響で、

私の脳にとって、
「他者=危険」 という土台が出来てしまった。


この土台は、約40年経った今も消えていません。



だから、他者との物理的な距離が縮まると、

「何か危害を加えられるんちゃうか?」 と、
身体が”勝手に”緊張する。



“勝手に” と書いたのは、

思考をはさむ前に
身体(神経系)が自動的に反応してしまうからです。


頭ではわかっているつもりです。


世の中は平和だし、
危害を加えてくる人なんて、そうそういないことも。


でも、そんな理屈ではどうにもならない。


身体は、ただ、“そう” 反応してしまうんです。



そういえば、少し前に当noteで紹介した
ピートウォーカーさんの本にも、

似たようなことが書いてました。

私の場合は、両親に頻繁に顔を叩かれることで、驚愕反応を植えつけられました。公共のプールで何往復もレーンを泳ぐ時に、一緒に泳ぐ人の手や腕の動きに反応してしまうのを和らげるのに何年もかかりました。

複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ(P48)
/ピート・ウォーカー



こういった症状でお困りの方は、
私以外にもおられるんだと思います。


無意識に起こる防衛反応


人間の神経系は、無意識レベルで
周囲の安全性を評価するようにできています。



この仕組みを、

ポリヴェーガル理論のポージェス博士は
「ニューロセプション」 と呼び、

神経科学者のジョセフ・ルドゥー博士は
「ロー・ロード(低位の道)」 と表現しています。



ここでの詳細な説明は割愛しますが、

自分の意に反して、
身体が反応してしまう理由はここにあります。


私が試した改善方法


私がやったことは、大きく2つです。

1.IFS(内的家族システム療法)
2.バウンダリーワーク


IFSについては、以前書いたので、
今回は「2.バウンダリーワーク」について書きます。


バウンダリーワーク


IFS以外に何かできることはないかと
調べていたとき、

“佐藤たけはる”先生の記事を見つけました。


記事には、こう書いてあります。

決して見えるものではありませんが、自他を区別する心理的境界線が弱くて他者に踏み込まれやすかったり、あるいはパーソナルスペースと呼ばれるような身体的境界線も弱いことがあります。

だから、こういった際に有効なものがバウンダリーワークです。境界線作りですね。

実際のカウンセリングでは、紐を使ったり手で境界線を引いたりもします。ここでは、エアカプセルのイメージ作りを紹介しています。


私、この「エアカプセル」というワードを見た時に、
直感的に思ったんです。



「これ、エエんちゃう?」と。



で、外出時にこのイメージを試してみると、、、



エエ感じ!!



IFSがトラウマ反応への「癒し」だとすれば、

バウンダリーワークは
もっと能動的に安全を作り上げていくイメージです。



そして、実践していくうちに、

過敏だったニューロセプションの反応が
少しずつ和らいでた感があります。



ちなみに、佐藤先生は
「エアカプセル」のイメージを紹介されていましたが、

私はいろいろ試した結果、
「黄金のバリア」 で守られているイメージが
しっくりきました。



たとえるならば、

・スーパーサイヤ人
・無敵のマリオ


そんな感じです。笑



ほかにも、筋トレをしている人なら、
パンプした大胸筋や僧帽筋、広背筋を

「バウンダリー」 として
イメージするのもアリかもしれません。笑

(現在ワタクシ、筋トレにハマってます笑)


身体の安全を、自分で作る


バウンダリーワークは、
境界の設定により安心感を作ることができます。


続ければ、
神経系の反応を和らげる実感もあるし、

ホンマ優れてるなぁと思いました。



ということで、
これからも続けていこうと思います!


今回は以上です。


私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。

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