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【あがり症】身体の声に耳を傾けてみませんか?(ソマティック・マーカー仮説)

大阪で
「あがっていいお話練習会」を主催している
ロン毛です。


今回は、
ちょっとマニアックな話を書こうと思います。


みなさん、
「ソマティック・マーカー仮説」って
聞いたことありますか?


これは、アントニオ・ダマシオという、
アメリカの脳科学者が提唱した仮説であり、

私はこの本を読んで知りました。


この仮説を簡単にいうと、

「身体の反応が私たちの意思決定を助けている」

というものです。


ソマティック・マーカーとは?


「ソマティック」とは、身体のことを指します。


具体的には、

「心臓がドキドキ」したり、
「胃がキリキリ」したり、
「胸が痛む」といったような、

身体の反応だと思ってください。



これが、「マーカー(印)」として、

「これは、大丈夫!」とか、
「これは、危ない!」といったように、

自分自身にサインを出しているということなんです。



たとえば、
翌日に大事なプレゼンの予定があったとき。


「胸がザワザワして寝付けない!」

といった経験をした方はいると思います。



この、”胸のザワザワ””寝付けない”
「マーカー」の一つですね。




これらのマーカーは、

翌日のプレゼンが、
自分にとって脅威だということを示しています。


ソマティック・マーカーは大切


私は、あがり症の発信者として
自分自身の体の反応を観察し続けていますが、

何かにつれて、
一番最初に反応するのは「体」だと痛感しています。



たとえば、車を運転しているとき。


荒っぽく運転するドライバーを見かけた際には、

瞬時に心臓の鼓動が早まり、
胸が激しくザワつく
のを感じます。


そして、そのソマティック・マーカーによって、
瞬時に危険を察知し、

「あの車には近寄らないようにしよう」
考えることができる。



ほかにも、道を歩いていて、

道端のヘビのような物体が目に入った時には、
瞬間的に体が「ビクッ!」とする。


そして、そのマーカーによって危険を察知し、
咄嗟に避けることが出来るんです。

(ヘビではなく、棒だったりするんですが笑)



こんな風に、

ソマティック・マーカーがあるから、
私たちはスムーズに意思決定できるんですね。



もしソマティック・マーカーがなかったら、
意思決定の際に一つ一つ考える必要があります。


それって、ムチャクチャ大変なことですから!


体の声に耳を向けることの大切さ


ここまで色々と書いてきましたが、
何かの際には、まず最初に身体が反応します。


そして、その次に思考が立ち上がる。


「身体が先で、思考があと」です。



ここで、少しだけ脱線します。


私は25年以上、
一つの会社で会社員として働きましたが、

当時は、理性(思考)ばっかり働かせて、
身体の声を無視していました。


たとえば、
嫌な仕事をしないといけない時には、

「胸がドクドク」したり、
「胃がキリキリ」したりするなど、

体が「NO!」と、反応するんですよね。


しかし、

それらのソマティック・マーカーを無視して
馬車馬のごとく働き続けました。


でも、そんな状態が続くと、
いつか無理がたたって、綻んだりするものです。


体はホンマ正直ですね。



ということで、
自分の身体が「心地いい」のか、そうでないか、

ソマティック・マーカーに
耳を傾けてみてはどうでしょうか?


それにより、

“自分の身体がどう思っているのか”
知ることは、すごく大事だと思います。


今回は以上です。


私の体験談が
皆さんのあがり症改善の
お役に立てれば幸いです。

(関連リンク)
あおり運転をくらって、緊張について考えた話
緊張の第1波と第2波

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