♯008 選択肢。
〜選択肢の数と決断の関係〜
ある実験があります。
2000年に心理学者さんの実験で証明されたことです。
スーパーの売り場で
ジャムの販売をしました
そこでは試食ができるようにして
食べた方にはジャムの割引券を渡します
ここまではよくありそうですね。
そこで、ジャムの数を、2パターン分けて一定期間、販売数を調べたそうです
6種類のジャムを置いた期間
24種類のジャムを置いた期間
この種類の差によって、販売数はどのくらいか比較するためです
すると試食をした人数のうち購入したのは
6種 → 30%
24種 → 3%
購入した割合に
10倍の差!
がでたのです
確かにイメージしてみると
たくさんの種類のジャムが並んでいる中で
試食を繰り返し、どれを買おうかと迷っているうちに
購買意欲が落ちてしまう気もします。
この実験だけでいうと
選択肢が1/4 減れば 10倍決断しやすくなる
ってことにもなりますよね
もちろん一概には言えませんが
心理学的には
選択の自由が広がるほど、決断力が落ちる
と言われています。
もしも、AとBとCとDとE
この中で一番好きなのは何?
と聞かれるよりも
AとB
どっちが好き?
と聞かれるほうが
即決しやすいのは確かなことですよね。
たとえば、
小学生の進路は中学生になる
中学生の進路は、高校に行く、自分で高校を選ぶ
高校生の進路は、
大学へ行く、専門学校に行く、学校を選ぶ、就職する、海外で学ぶとか
大学生の進路は、
大学院へ行く、別の大学へ行く、就職する、起業する、ひたすら遊ぶ、、とか
いろんな人に出会い、様々な情報を得て経験や学ぶことで、
何処へいくとか、何をするとか、何かをやめて何かを始めるとか
小学生の時では出来なかった選択肢が、
増えることで、進む道を一瞬迷ってしまいますよね。
出来ることが増えると、次に進む先の道が増えて
どの道を歩こうか迷う。
人は常に選択をし続ける人生なのだな、と思いますね。
複数の情報から、その場にあうものを取捨選択していく毎日。
朝起きて、着る服を選んで、何を食べるか選んで、電車で何処の車両に乗るか選んで、座る席を選んで、仕事を何からどう始めるか選んで、、、、
知らぬうちに日々行っている選択とは
毎日何回なのでしょうか?
→→→ ♯009