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水との対話 -water color-

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シュタイナー教室のにじみ絵や、二十四節気の水彩画など。 水彩を通して自分の中の水との対話を試みています。
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#一日一描

084. 美しいカオス|シュタイナーの絵の教室裏の畑

月に一度のシュタイナーの絵の教室、「裏の畑」の日でした。 今月の水彩は、色とじっくり対話をする時間を持ちました。 シュタイナーの水彩では、黄・赤・青の三原色を用い、紙の上で水の力を使って絵を動かしていきますが、今日は改めてこの三色の性質をじっくり考えました。 黄色は拡散していく色、赤はここにあるという存在を主張する色。 青は深い色。シュタイナーの本でも色の概念を紹介していただきました。 いつもは混じり合うこれらの三原色を、一つの色ごとにじっくりと向き合って描きます。

049. 絵の教室はオンライン受講できる?|ミカエルの龍退治とフォルメンを描く

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の日でした。 いつもは素敵な先生のおうちに伺うのですが、今日は長野にいる都合でわたしはオンラインで参加しました。 父の書斎にあるわたしが昔使っていた勉強机の上に画材を広げます。 紙は画材屋さんでワトソン紙を買って、絵の具と筆は百円ショップ。しかし、100円ショップの筆は毛があまりにも抜けるので、急遽父の書道用の筆を借りることにしました。すべて間に合わせで揃えたのでいつもと勝手が違うところはあれど、オンラインでも受講できてしまう新

021. ともに咲き合う|絵の教室とチンゲンサイのスタンプ

100日間絵を描き続けるプロジェクト、一日一描。 夏休みの期間は、「子どもとの言葉を介さないコミュニケーション」をコンセプトに毎日絵を描いています。 今日は午前中、月に一回のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」へ出かけ、 その感触を抱いたまま家でむすめと絵の具で絵を描きました。 今日の裏の畑は気質のおはなしから始まりました。 地:(哀)安定感・コツコツ・受け皿・飲み込む・真面目・どっしり。 思考は引き算型(できるだけ入れたくない)・色は青 水:(楽)共感・受容・味わう・

098. 中秋の名月とセレンディピティ

一日一描。 中秋の名月ですね。 今日は、呼吸法のエクササイズをやってから描くことにしました。 身体を動かして整えてから描く、という形が日常使いになったらいいなと思っていたのでちょっと嬉しいです。 整体と気功を合わせたエクササイズなのですが、ストレッチとか筋トレよりも内観のワークが好きなわたしにはぴったり。 今日は邪気呼出法、というみぞおちに手を当てて邪気を出し切る呼吸法を行いました。邪気というと字体的にちょっと怖い感じがしますが、著者の長谷川浄潤さんはこのように述べ

096. グラデーション変容|変容の時の自分の扱い方を再考する

一日一描。 今日は無性に絵の具を広げてみたかった。 私生活でも転換期を迎え、世の中が大きく動いている。心が痛むニュースもあった。何だか気持ちがざわついて、ちょっと地に足が馴染まないような気がする。自分の中で何かが変わる「変容の時」っていつもこんな感じなのだ。 こういう時、私はいつも抵抗する。 新しい情報をリサーチしてみたり、何かを無心で作り始めたり、新しい取り組みを加えようとすることで、新しい何かをつかもうとする。 上記は一見ポジティブな行動のようだが、実はただのスト

092. ハレとケ

一日一描。 今日は久々の水彩画。 いつも自分の中にあるのにちゃんと考えたことがなかった「ハレとケ」という日本の時間論。 ハレって何だろう? ケって何だろう? 最近、食事をテーマに、夫とハレとケについて話すことがあった。 私は「外食は全てハレで、おうちのご飯は全てケ」とすっぱり分けて考えていた。外食するときは自分のおうちで出ないようなものを食べたくて、そうじゃなかったらお金の無駄だし体にも悪いから家で食べたほうがいいに決まっている、と。自分が育ってきた環境に依存して

085. 青さ残る自分が知らない、枯れていくプロセスの中の豊かさに触れたかったのだ。

一日一描。 今日、子育て十牛図はお休み。 午前中から絵の教室へ出かけました。 まずはぬらし絵から。今日は稲を描きました。水をたっぷりはった水田から光を浴びて苗がぐぐぐっと伸びてきます。 途中手順を間違えて早くに朱色を入れてしまいましたが(いつもながらおっちょこちょい...)なんとか稲穂っぽくなりました。 今日は、個を描くか、群集を描くか、みたいなところで焦点が揺れました。 稲は近づいてみると、いろんな方向に実りをつけていて、また個体によってたくさん実りをつけるもの

079. 二人で一描き

一日一描。 今日は娘と二人で一つの作品を作ることにした。最近ずっと、できていなかったから。 娘はとても薄桃色の混色が上手。まるでプロバンスの大気のような、淡い素敵な色。 子供と何かを作ると計画通りな工程を辿れない。イレギュラーと途中下車の連発。制作途中で何度もキャンパスをぐるぐると回転させられるような感じがする。 でもそれをノイズと捉えて壊されたと思うか、違う方向からの視点として招き入れてみて、即興として楽しんでみるかで全然違うものが出来上がります。 最初、空と雲を

078. 過去と今の自分の対話|エンプティチェアのワーク

一日一描。 今日は娘が保育園へ行っていなかったので、じっくり、エンプティチェアのワークをしてみた。 過去の自分と今の自分、双方の位置から今思っていること、目の前に座っている相手(過去の席からは現在の自分へ、現在の席からは過去の自分へ)へ感じていることを話す。 絵の具をスタンバイ。ワークの後、すぐに描けるようにしておく。 エンプティチェアのワークをした後は、家の周りを静かにゆっくりと歩いてみて、目につくものが自分の中の何を象徴しているのか、観察してくる。(フラートなどと

076. 続・お金のない世界|無形と有形の間

一日一描。 今日は前描いた、お金のない世界をもう一度描いた。ずっと描いていきたいモチーフがやっと見つかったのだ。描きながら、自分が夢見ているビジョンをどんどん自分に近いものにしていく。私にとって絵はそのためにある。 最近、何度も見るおんなじ夢。お金のない世界。 お金という概念がなくなっていて、お金は自然現象の一つになっている。 水面から雲ができてそこから雨が降り注ぐように。 自然現象として平等に降り注いで、必要な人が必要な分だけ受け取ることができるシステム。まるで大き

075. Bon voyage

一日一描。 今日は入道雲を描いた。 入道雲って、船のように見えるのだ。入道雲が見えるとどこかへ旅に連れて行ってくれるような気がして、空を見上げる。 *** 今日のむすめ画伯 *** むすめ画伯も私の絵を真似して雲をかく。夕方になると「今日は一描きしないの?」とサンルームに作っているアトリエへ行ってウロウロ。 今日は夫も一緒に雲を描いてくれた(公開は不可とのこと。残念・・)。 気が進まない日も、やる気な日も、家族が支えてくれて、一緒に旅をしてくれているのだ。 **

070. ろうそくで描いた月

一日一描。 今日は満月なので、お月様を描いてみました。 エリックカールの描くような月を表現してみたくて、ろうそくと百円ショップで買ったキラキラペンを使ってみました。 写真ではわかりにくいけれど、月の表面は凸凹がありキラキラしています。 今日は雲の多い空模様だけれど、夜晴れますように。 *** 今日のむすめ画伯 *** むすめ画伯も月を描いてみました。 余白の取り方が大胆で素敵です。土星のようにも見えます。 ん? 写真を撮っていたら背後から視線を感じて振り返ってみる

061. 混沌とステンドグラス

一日一描。 今日はお皿にちょっとずつ残っていた絵の具で何か描いてみようと思った。 料理研究家の有元葉子さんの使い切りレシピ、のような。 パレットも持ってはいるけれど、わたしはやっぱりお皿にあけて描くのが好き。 だって、料理みたいで楽しいから。 パレットはなんだか緊張する。 混沌に身を委ねてみる。 そうしているうちに、中心にある何も色がついていない空間をじんわりと感じる。わたしにとって、水彩はそんな体験です。 *** 今日のむすめ画伯 *** 彼女はパレット派。 違

057. 色の奥の色

一日一描。 今日は月に一度のシュタイナーの水彩画の教室の日でした。 私は遅れて参加。急く気持ちのままフォルメン曲線を描く。 左からやってきた線が自分の前を通って右へ去っていく。 線を描くって、呼吸そのもの。リズムそのものだ。 今日は、なんだかずっと線を描いていたいような気分だった。 黄と青と赤の関係性。 今日は絵の具が乾くのが早いのもあったけど、お互いにあんまり交わろうとしない色たち。 今日は色を重ねたくないのに、なぜかどんどん重ねてしまって、拭い去ろうと必死になっ