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096. グラデーション変容|変容の時の自分の扱い方を再考する
一日一描。
今日は無性に絵の具を広げてみたかった。
私生活でも転換期を迎え、世の中が大きく動いている。心が痛むニュースもあった。何だか気持ちがざわついて、ちょっと地に足が馴染まないような気がする。自分の中で何かが変わる「変容の時」っていつもこんな感じなのだ。
こういう時、私はいつも抵抗する。
新しい情報をリサーチしてみたり、何かを無心で作り始めたり、新しい取り組みを加えようとすることで、新しい何かをつかもうとする。
上記は一見ポジティブな行動のようだが、実はただのストレスコーピングに過ぎないんだなと最近気がついてきた。
今日は復習。
前回うまくいかなかったグラデーションをやり直す。
できるだけ丁寧に絵の具をといて、できるだけ丁寧に筆を走らせて、彩が出来上がっていくのを待つ。
紙に広がる光景と歩幅を合わせると気持ちが落ち着いてくる。
数年前からアートセラピーの勉強をしていて、たくさんのテクニックや方法を知ってはいるのだけれど、もしかしたらこれだけでいいのかもしれない。
ただグラデーションを作る。
これだけでいいのかもしれない。
グラデーションの作る変容はとても優しい。
10代とか20代の頃はいわゆるハック系が好きだった。
スタディハックとか、ライフハックとか、自分の認識の盲点をつく方法にハックされて、未熟な自分をどんどん作り替えて成長していく(と思い込む)ことが好きだった。
でも、この頃はそういうのをみてもあまり響かないことに気がついた。
むしろ暴力的に感じさえする。
お水の流れに任せて、毎日ちょっとずつちょっとずつ変わっていくことを楽しめる自分でいたいなと思った。
復習、もう一つ。
これまたちょうど一ヶ月ほど前に描いて、全くうまくいかなかった植物の絵。
↑前回のものはこちら。
同じモチーフを描き続けることで、毎回毎回、ちょっとずつ変わっていく自分に気がつく。
娘のように。
今日も彼女はアナ雪。
毎日毎日、アナ雪を描き続ける。
でも筆の使い方も、醸し出されるストーリーも、どんどん変わっていく。
まるで生活そのものがグラデーションであるかのように。
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