躁うつ大学生 図書館で病気について勉強
最近はかなり調子が悪い。
具体的に書くのは控えるが、リスペリドン液を使っているということは結構悪めということだ。特に朝起きた時と夕方から寝る前。
そんな中、別の増量になった薬や頓服を飲みながらもなんとか1日1日を乗り切っていたある日に、気分転換にお気に入りの図書館に行った。
外出恐怖もあって道中メンタルがグズっていたが、抗不安薬を飲み、なんとかたどり着いた。
(母の用事のついでに行ったので、途中までは車で一緒だったが。)
その図書館は、私にとってメンタルヘルスや精神疾患の本が充実していて、毎回行くたびにそのコーナーへ寄っている。
今回読んだ本はこちら。
実在するクリニックで行われる治療を、フィクションを交え、物語方式にして紹介した本だ。
全てを詳しくきっちり読み切ったわけではないので、断定したことは書けないが、後書にあるように、わたしもタイトルを見て最初は懐疑的だった。薬を頼らない、再発率0、これは患者を選んでるよな、薬必要な病気もあるのに、などと考えた。しかし中身を読んでみると、思ったよりも書かれていることは妥当で、薬を全く使わないわけではなく、漢方薬などは用いるし、何より食事睡眠運動、デイケアでの認知行動療法などに力を入れてメンタルの不調を改善していこう、という方針のクリニックのようだった。
しかし、患者を選んでいる、ということはあながち間違いではなかった。ここでは「仕事関連のストレスで抑うつ状態になった/繰り返す人」を診ているようだったからだ。また双極性障害については割と触れられても、抑うつ状態を伴う他の病気、例えば統合失調症や不安障害、パーソナリティ障害などについては触れられていなかった。
この本では、双極性障害では気分安定薬と漢方薬のみにしていくと書かれていた記憶があり、これは「薬に頼らない」と書くと語弊があるのでは、と思った。頼らないと再発する病気だというのが通説だからだ。
また現に、特に睡眠に関して、生活リズムの乱れがないように気を配っている(配りすぎて酷い不眠症になっている)、私にとっては、食事や運動にも縛られるのは懲り懲りだと感じてしまった。
しかしこの本はターゲットをかなり絞っているように思え、そのターゲット層にとっては、非常に有益な情報が書かれていると思った。
ターゲット層というのは、タイトルにも関係するが、「精神科の薬を飲みたくない人」「薬を飲まずに精神的苦痛から解放されたい人」などのことだ。
そういう人は、まずそもそも精神科や心療内科に偏見や抵抗があるだろう。薬となれば尚更不信感や、薬漬けにされるという悪いイメージがあるだろう。そういう人にとっては、メンタルクリニックへの抵抗を低くし、薬を使わないで改善する方法を詳しく知ることができるので、救いになるのではないだろうか。
また新たに学べたこともあった。抗うつ薬の売り上げのために、「うつはこころの風邪」「2週間眠れていないのはうつのサイン」などと銘打って製薬会社がキャンペーンを実施し、その弊害を受けている人がたくさんいることなどが書かれていた。もともとなんとなく知っていたが、現状をより詳しく知れてとても勉強になった。
またうつ病や双極性障害などの気分障害が、概日リズム障害が原因になっているのでは、という説も知った。
あとは、非定型うつ(双極性障害のうつ状態と似ている)に関する本や「躁鬱大学」という本をさらーっと気になるところだけ読んだ。
非定型うつに関するこの本では、他の精神疾患の本と同じく、精神療法に加え薬物治療のこともしっかり書かれていたので、薬物治療をかなり否定する上記の本は、偏っていると言えば偏っているのかもしれない。
まとめとして思ったことは、
①わたしにはやはり最低限の薬物治療は必要である
②そのため現状の薬を減らし、最低限にする方向に持っていきたい
③安定していないと減らすに減らせないと思うので、安定させる
④そのために、今回の本に書いてあった、食事睡眠運動、認知行動療法を見直す
というところだろうか。
図書館に滞在した2時間ほどは、本も集中できたし、苦しさを忘れることができていた。
まあ調子悪すぎると健康を意識するどころではないので、ゆるーくやっていきたい。
最後まで読んでくれてありがとう。 るえな
P.S. クリニックについて調べたら、初診の前に「クリニック説明会」などがあるようで、少し特殊な印象を受けた。近くにあったら一度行ってみたい気もする。