『よみぐすり』

坂口恭平の『よみぐすり』を読んだ。坂口恭平のツイートをまとめた本だ。意識の高い、気合の入った相田みつを、みたいな本だ。この本は繰り返し読んでいる。

この本は坂口恭平の考えを手っ取り早く知るのにオススメだ。ちょっと違うかもしれないが、音楽でいうところのベスト盤みたいなもんだ。そしてツイートをまとめた本なので読みやすい。鬱の時でも読めると思う。

この本というかツイートで坂口恭平は何を言いたいかと言うと、まず楽しみを見つけろ、そして、手を動かせ、そして、継続しろ、ということだ。死にたい人や鬱の人に対して、坂口恭平はそう語り続ける。

今の僕に楽しみはあるのだろうか。
僕はタバコやコーヒーが好きだ。すると、坂口からはこう言われる気がする。「それならもっとタバコやコーヒーについて勉強しろ。そして、自分で作れ。もっとタバコやコーヒーが美味しく感じるようなことをしろ」と。

僕は本を読むのが好きだ。すると、坂口からはこう言われる気がする。「本を読んでばかりじゃいけない。自分で書け」と。

僕は音楽を聴くのが好きだ。すると、坂口からはこう言われる気がする。「音楽を聴いてばかりじゃいけない。自分で作れ」と。

何かの本で坂口がインプットばかりしていると鬱になる、と書いていた気がする。そう。僕はインプットばかりしている。だから頭の中がカオスになっている。もうグチャグチャになっている。そして、鬱の今、何も内容が入ってこない。頭が「もう勘弁してください」と言っているのだ。そんな僕に対して坂口は言う。楽しみを見つけて、手を動かして、継続しろ、と。

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