思わず買っちゃう仕組みが解き明かされる!【読書記録】
仕事柄、デザインやマーケティング関連の書籍を読むことも多いのですが、読んで満足したまま忘れちゃうことも多いので、noteにまとめていこうかなと思います。
あと、本の装丁や、帯に書いてあるキャッチコピーって、デザインとマーケティングの勉強にピッタリなんですよね。
私のnoteのテーマでもある「実例から学ぶデザイン」に繋がるかな~と思うので、ジャンル問わずに紹介していきたいなと思います。
さて、記念すべき最初の読書ログは、まさに「実例から学ぶ」がテーマの一冊です。
ふらっと入った本屋さんで出会ったこの1冊。
まず、見た目が印象的でした。
サイズは小ぶりなのですが、正方形でカラフルな装丁が面出しして陳列されており、目に留まります。
そして、極めつけが『本能スイッチ』というパワーワードのタイトル。
まさにスイッチを入れられたかのごとく、自然と手に取ってしまいました。
もちろん中身も非常に興味深い内容です。
ヒット商品の裏側に隠された緻密な仕掛けを、見開き1ページで簡潔にまとめてあり、かつ誰でもわかりやすいようにキャッチーな枠組みで説明されています。
『本能スイッチ』の概要
さて、私が吸い寄せられてしまった本書のタイトルにもある【本能スイッチ】とは一体何なのか・・・?
もっとも典型的な例として挙げられるのが、歯磨き粉のミント風味です。
ミント自体には洗浄力があるわけではないのに、磨いた後のスースー感で「歯がきれいになった!」と感じてしまいますよね?
これが効果実感に繋がり、継続して使われるようになったというわけです。
このように、世の中にあるヒット商品の数々には、ユーザーが「思わず買っちゃった」と思ってしまう仕掛けが張り巡らされています。
本書では、その仕掛け(本能スイッチ)を5種類に定義しています。
掲載事例は全部で83個とボリュームたっぷり。
さらに、ケーススタディとして、著者である博報堂ヒット習慣メーカーズが手掛けた3つの商品について、より詳しく解説されています。
商品の背景と、実装した本能スイッチの仕込み方を、本人解説で惜しみなく教えてくれるなんて嬉しい限りですよね!
プロが実践するデザインやマーケティング思考を追体験できるので、より理解が深まることでしょう。
個人的にスキだった点
♥ 一番好きなのはセレモニー型
5種類の本能スイッチの中で、個人的に好きなのはセレモニー型です。
普段の何気ない行動が、快感を覚えた儀式の手順として記憶されていて、それを自然と引き出すという仕掛けの数々に、読みながら「なるほどー!」と思わず声が漏れてしまいました。
また、一見何の繋がりもないように思える商品をヒントに、新しい商品が生まれることが多くて、発想の転換が素晴らしいなと感動しました。
♥ ページデザインも勉強になる
事例解説となると、どうしても小難しい印象になりがちですが、そこをデザインでうまく解決しているところも勉強になります。
例えば、見出しのフォントにちょっとクセのあるかわいらしいものをチョイスして、「○○の本能スイッチってなーんだ?」とクイズ形式で見出しをつけることで、難しい話もとっつきやすくしています。
また、各事例の最後には、本書で定義された共通の公式に落とし込んだ要約がレイアウトされているので、自然と整理された状態でインプットすることができ、他の事例との共通点や相違点を比較しやすい形式になっていました。
この図解デザインは、ビジネスシーンの資料作成や、インスタの投稿画像とかにも応用できそうです。
まとめ
今回は、ヒット商品に仕込まれた様々な仕掛けを具体例で学べる書籍『本能スイッチ』をご紹介しました。
電子書籍のKindle版もあるのですが、この本はぜひ紙の単行本で手に取ってもらいたい一冊です。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
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