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攻める気がないなら、もう営業やめちまえ!

あなたは「一本釣り」という言葉を聞いたことはありますか?
営業活動における「一本釣り」とは、広く浅く多くの見込客にアプローチするのではなく、特定の見込客に絞って集中的にアプローチを行い、確実に契約を取ることを狙う営業手法です。

一本釣りでは、顧客のニーズを深く理解し、その顧客に最も適した提案を行うことで、契約に導くことが目標です。

一本釣りの特徴を詳しく解説します。

1.顧客ターゲティングの集中
多くの見込客に幅広く営業をかけるのではなく、受注の可能性が高い一部の顧客に狙いを定め、深くアプローチします。

2.カスタマイズされた提案
見込客の課題やニーズに合わせた個別のソリューションや提案を行い、他の競合に対する差別化を図ります。

3.長期的な関係構築
一本釣りの手法は、短期的な成果だけでなく、長期的な信頼関係の構築を重視します。これにより、高額商品や継続的な取引に繋がる可能性が高まります。

このように一本釣りは良いことづくめのような印象ですが、営業の現場では推奨されていません。なぜ推奨されないのでしょうか?

一本釣りは、多くの営業マンにとってリスクが高い戦略とされています。
その理由は・・・

1.依存度が高い
一本釣りは特定の顧客に対して重点的にアプローチを行うため、結果がその顧客に依存しすぎます。その顧客が契約に至らなかった場合、他の見込客を同時に育成していなかったため、売上に大きなダメージを受けることがあります。

2.長期間にわたる交渉が必要
高額商品や特殊なニーズに応える場合、顧客との関係構築やニーズの具体化に時間がかかることが多いです。短期的な売上目標に対応できず、営業成果の不確定さが大きくなる可能性があります。

3.コストとリソースの集中
一本釣りでは一人の顧客に対して多くの時間、エネルギー、リソースを投入します。これが成功すればリターンは大きいですが、失敗した場合のリスクは極めて大きいです。

多くの営業マンはリスクを分散するため、複数の見込客に同時にアプローチを行う方を好みます。これが、一本釣りが推奨されない理由です。

では、一本釣りのメリットは何でしょうか?

1.深い顧客関係の構築
一本釣りでは、ターゲットとなる顧客に深く集中できるため、顧客のニーズや課題を細かく理解し、適切なソリューションを提案できます。これにより、顧客は強い信頼感を抱きやすく、結果として高額商品や大規模な契約
に繋がる可能性が高くなります。

2.受注率の向上
一本釣りでは、最も見込みが高い顧客を選定してアプローチするため、効率が良く受注率も高まります。特に、限られた時間やリソースを持つ営業マンにとって、全ての見込み客に広く浅くアプローチするよりも、一本釣りで集中する方が成果を出しやすい場合があります。

3.契約の大きさ
高額商品や長期的なプロジェクトの場合、一本釣りの戦略が成功すると、短期的ではなく長期的なリターンが期待できます。大口契約は顧客との深い関係性が求められるため、一本釣りが有効な場合が多いです。

何でもそうですが、物事にはメリットもデメリットもあります。ですから、時と場合によって、一本釣りの方が効果的だ!という場合も多々あります。

最後に、どのような見込客に一本釣りを行ったらいいのかを紹介します。

1.見込客が明確なニーズを持っている
顧客が特定の課題やニーズを抱えており、解決策を探しているときは一本釣りの好機です。このような場合、競合との差別化を図り、カスタマイズされた提案を行うことで、他の提案よりも優位に立てる可能性が高まります。

2.高額商品や複雑なソリューションを提供する場合
高額商品や複雑なプロジェクトでは、顧客が一度に多くの選択肢を検討することは少ないため、深い信頼関係を築ける一本釣りのアプローチが効果的です。これにより、顧客が他の競合製品やサービスと比較する前に契約を得る可能性が高まります。

3.リソースが限られている場合
営業チームが少人数であったり、時間が限られている場合は、広範囲にアプローチすることが困難です。このような場合、確実に成果が期待できる見込客に集中してアプローチする方が、効率的かつ効果的な営業活動が可能です。

4.意思決定者に直接アプローチできる場合
一本釣りが最も成功しやすいのは、顧客の意思決定者に直接アプローチできる状況です。間接的なアプローチを省略し、迅速に意思決定に結びつけることで、受注の確率が高まります。

まとめ
一本釣りは多くの営業マンがリスクと感じる一方で、効果的に実行すれば高い受注率と長期的な関係構築が期待できる戦略です。見込客が明確なニーズを持っている場合や高額商品を提供する場合、またはリソースが限られているときなどが、一本釣りの最適なタイミングです。

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