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「気づかないお前が悪い」ひらめきはコントロールできる
1. 思考の盲点に気づいた瞬間
私たちは日々、さまざまな課題に直面します。仕事でもプライベートでも、「どうすれば解決できるのか?」と頭を悩ませることは珍しくありません。しかし、どんなに考えても突破口が見えず、いつの間にか「もう無理かもしれない」と半ば諦めてしまうこともあります。
実は、私自身もここ1ヵ月ほど悩み続けていた問題がありました。
試行錯誤を重ねても解決策が見つからず、「これ以上考えても無駄かもしれない」とさえ思っていました。しかし、あるとき突然、その突破口を発見したのです。それは、まるで霧が晴れるような瞬間でした。
驚くべきことに、その解決策は「すでに自分がやっていたこと」でした。
新しいアイデアや画期的な方法を探していたのに、実は目の前に答えがありました。「なんで今まで気づかなかったんだろう?」と、自分でも不思議に思いました。
この経験を振り返って考えると、問題の本質は「視野の狭さ」にあったのかもしれません。「この方向でしか解決できない」という思い込みが、可能性を狭めてしまっていたのです。つまり、答えはすでにあったのに、自分の思考の枠によって見えなくなっていたということです。
こんな経験は、1年に1回か2回は必ずあります。
いや、もしかすると気づいていないだけで、もっとたくさんあるのかもしれません。こうした「思い込みの罠」に気づくことができれば、もっと柔軟に物事を考えられるのではないでしょうか?
では、そもそも「思い込みによる視野の狭さ」とは何なのか?
詳しく掘り下げてみましょう。
2. 思考の盲点とは?—「思い込み」の罠
私たちの思考は、知らず知らずのうちに「思い込み」によって制限されています。特に、長く悩んでいる問題ほど、「この方向でしか解決できない」という固定観念に縛られがちです。実際に、私自身も今回の経験を通して、「視野の狭さが解決策を見えにくくする」ということを痛感しました。
では、なぜ人は思い込みにとらわれてしまうのでしょうか?
その理由は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
1. 過去の経験によるバイアス
人間の脳は、過去の経験をもとに「パターン」を作り出します。
例えば、「この方法でうまくいったから、次も同じようにやろう」と考えるのは、ごく自然なことです。しかし、このパターンが強くなりすぎると、新しい視点を持つことが難しくなります。
今回の私のケースでも、「この問題はこういう方法でしか解決できないはずだ」という思い込みがありました。実際には、すでに実行していたことが解決策になり得たのに、その可能性を見落としていました。
2. 情報の偏り(認知バイアス)
人は、自分が信じたい情報だけを集める傾向があります。
これを「確証バイアス」といいます。例えば、ある特定の解決策を考えたとき、その方法が正しいと信じるあまり、それを裏付ける情報ばかりを探してしまうことがあります。
私も、悩んでいた問題に対して「新しい方法を考えないといけない」と思い込んでいたため、すでに行っていた方法が有効かどうかを冷静に検証していませんでした。結果的に、答えがすぐ近くにあったのに、それを見ようとしなかったのです。
3. 思考の「慣れ」による固定化
長く同じやり方を続けていると、それが「当たり前」になり、ほかの可能性を考えなくなることがあります。例えば、仕事の進め方や日常のルーティンでも、「これが最善の方法だ」と思い込んでしまうことはよくあります。
今回の私の経験も、まさにこれに当てはまります。いつもと違う視点を持っていれば、もっと早く解決策に気づけたかもしれません。
日常生活や仕事でもよくある例
「思い込みによる視野の狭さ」は、実は日常のあらゆる場面で起こっています。例えば⋯
仕事の問題解決
「この方法しかない」と思い込んでいたが、実はもっと簡単な方法があった。
人間関係
「あの人はこういう性格だから、話しても無駄」と決めつけていたが、実際に話してみたら誤解だった。
健康管理
「運動しないと痩せられない」と思っていたが、食生活を見直すだけで改善できた。
このように、思い込みはさまざまな場面で私たちの選択肢を狭めてしまいます。しかし、これに気づくことができれば、より柔軟な思考ができるようになります。
では、こうした「思い込みの罠」から抜け出すためにはどうすればよいのでしょうか? 次は、ひらめきが生まれる仕組みについて考えてみます。
3. ひらめきはなぜ起こるのか?
今回の経験を振り返ってみると、「ひらめき」は突然やってきました。
長く悩み続けた問題の答えが、ある瞬間にパッと浮かんだのです。しかし、この「ひらめき」はどうして起こるのでしょうか?
科学的に解明されている部分もあるため、ここで少し掘り下げてみます。
1. ひらめきは脳の「無意識の働き」から生まれる
脳科学の研究によると、ひらめきは「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる脳のネットワークが関係していると考えられています。DMNは、意識的に何かを考えていないときに活発に働く領域で、記憶や経験を整理し、新しい関連性を見出す役割を持っています。
例えば、シャワーを浴びているときや、散歩をしているときに突然アイデアが浮かぶことがあります。これは、脳がリラックスした状態になることで、普段つながらなかった情報が結びつき、新たな発想が生まれるためです。
2. ひらめきが生まれる3つのプロセス
ひらめきは、次の3つのステップを経て生まれるとされています。
情報のインプット(準備段階)
問題について深く考えたり、情報を集めたりする段階。
ここで思考を積み重ねることが、後のひらめきにつながる。
潜在意識での整理(熟成段階)
意識的に考えていないとき、脳は無意識のうちに情報を整理する。
これにより、今まで関係なかった情報同士が結びつく。
ひらめきの瞬間(洞察の瞬間)
あるとき突然、解決策がパッと浮かぶ。
このとき、脳の側頭葉や前頭葉が活性化することが分かっている。
つまり、ひらめきは「突然出てきたように見える」だけで、その背後には脳内での長い準備期間があるのです。
3. ひらめきを生み出すための環境とは?
ひらめきは意図的にコントロールすることは難しいですが、ひらめきが生まれやすい環境を作ることはできます。
考えるのを一旦やめる(オフタイムを作る)
ずっと同じことを考え続けるより、一度意識的に手放すことが重要。
「寝る前に考えて、朝起きたら解決していた」という経験はまさにこの例。
単調な作業をする(リラックスする時間を持つ)
洗い物をする、散歩をする、音楽を聴くなど、単調な作業がひらめきを促すことがある。
これは、脳がリラックスすることでDMNが活発になり、新しいアイデアが生まれやすくなるため。
異なる視点を取り入れる
自分の専門分野とは違う本を読んだり、普段関わらない人と話したりすることで、思考の幅が広がる。
これにより、新たなつながりが生まれ、ひらめきにつながることがある。
「ひらめき」を待つだけではなく、環境を整える
今回の経験を通じて、「ひらめきは完全に偶然ではなく、脳の働きによって生み出されるもの」ということが分かりました。もちろん、いつどのようにひらめくかを完全にコントロールすることはできません。しかし、ひらめきを生み出しやすい環境を作ることは可能です。
次は、「思い込みの罠」から抜け出し、視野を広げるための具体的な方法について考えていきます。
4. 視野を広げるためにできること
「思い込みの罠」に陥らず、視野を広げるためにはどうすればよいのでしょうか? ひらめきが偶然の産物であるとしても、考え方や環境を工夫することで、より多くの気づきを得ることは可能です。ここでは、思考を柔軟にし、新たな視点を得るための具体的な方法を紹介します。
1. いったん「答えを出さない」時間を作る
問題を解決しようとするあまり、すぐに答えを出そうとしてしまうことがあります。しかし、視野を広げるためには、あえて「すぐに答えを出さない」ことも重要です。
一度、考えるのをやめてみる
例えば、悩んでいる問題について「今日は考えない」と決めて、まったく別のことをしてみるのも有効です。頭の中で無意識に情報が整理され、新しい視点が生まれやすくなります。問題を別の角度から見てみる
「これは本当に問題なのか?」「そもそも別の方法で解決できないか?」といった疑問を持つことで、思い込みから抜け出すことができます。
2. いつもと違うことをしてみる
思考のパターンを変えるには、日常のルーティンを少し変えてみるのが効果的です。
新しい体験をする
普段行かない場所に行く
異業種の人と話してみる
違うジャンルの本を読んでみる
あえて「反対の立場」で考えてみる
例えば、「この方法はダメだ」と思っていることについて、「もしこれが正しいとしたら?」と考えてみるのも一つの手です。意外な視点が見えてくることがあります。
3. 他者の意見を取り入れる
自分一人で考えていると、どうしても視野が狭くなりがちです。そこで、意識的に他者の意見を取り入れることが重要になります。
誰かに相談してみる
直接関係ない人に話してみることで、新しい視点が得られることがある。
「なぜこの方法じゃダメなんだろう?」と質問してみると、自分の思い込みに気づくことがある。
異なる考え方に触れる
SNSやブログで、普段読まないような意見をチェックしてみる。
自分とは異なる立場の人の話を聞くことで、新しい視野が広がる。
4. 書き出して整理する
思考を可視化することで、見落としていたことに気づくことがあります。
マインドマップを作る
問題を中心にして、関連する要素を枝分かれさせながら書き出す。
これによって、今まで気づかなかったつながりを発見できることがある。
「なぜ?」を繰り返す
「なぜこの方法しかないと思ったのか?」
「なぜこの方法はうまくいかないのか?」
こうした問いを繰り返すことで、根本的な思い込みに気づくことができる。
視野を広げることで、新たな可能性が見えてくる
思い込みにとらわれていると、せっかくの解決策が目の前にあっても気づくことができません。しかし、ちょっとした工夫で視野を広げることができれば、より柔軟な発想が生まれ、思考の突破口を見つけることができます。
次は、この記事のまとめとして「思考の枠を外すことの重要性」について考えていきます。
5. 思考の枠を外して、より柔軟な発想へ
私たちは知らず知らずのうちに、思考の枠にとらわれています。
「この方法でしか解決できない」「新しいやり方を探さなければならない」といった思い込みが、突破口を見えにくくしてしまうことがあります。しかし、今回の経験を通して、その思い込みこそが解決を遅らせる原因になっていることに気づきました。
ひらめきは偶然のように思えますが、その裏には脳の無意識の働きがあり、適切な環境を整えることで、より多くの気づきを得ることができます。具体的には、以下のような習慣を意識することが大切です。
思考の枠を外すためのポイント
✅ すぐに答えを出そうとせず、一度考えるのをやめる
✅ 普段とは違うことを試し、新しい刺激を受ける
✅ 他者の意見を取り入れ、異なる視点を持つ
✅ 書き出して整理し、思考を可視化する
こうした工夫を取り入れることで、思考の幅が広がり、より柔軟な発想ができるようになります。
思い込みを減らし、柔軟な思考を持つことの大切さ
思い込みが完全になくなることはありません。
しかし、「自分は今、視野が狭くなっているかもしれない」と気づけるだけでも大きな前進です。その気づきこそが、新たな発見への第一歩となるのです。
最後に、この記事での学びを一言でまとめるならば、こう言えるでしょう。
「答えはすでに目の前にあるかもしれない。あとは、それに気づくだけ。」
思考の枠を外し、より自由な発想で問題を捉えられるようになれば、今まで見えなかった解決策が見えてくるかもしれません。
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