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子どもの感情の混乱を理解し、共感的に聴くにはまず大人が自分を理解し、共感すること。

できごとや体験から感じたこと、受け取ったこと、衝撃をまず共感されて、脳、神経、身体が安心し、落ち着きを取り戻し、サバイバルモードを解除することがとても大事だなと思う。

衝撃や混乱が大きければ大きいほど脳、神経、身体は警戒モードになっている。

それを理解して、安心したつながりをつくり、共感的に聴くことでサバイバルモードが解除される。

反対にその時の反応をわかってもらえないことはサバイバルモードを長引かせる。

それがそのままになってしまうと、サバイバルモード反応が習慣化してしまう。

子どもの脳の発達では理解できないこと、制御できないことがたくさん在る

とくに思考脳がまだ未発達な子どもの頃は起きたできごとの背景や相手の気持ちまで理解できない。

また自分の衝撃や感情の混乱を上手く表現する方法がまだわからない。

その為、暴発になったり、表現できないままになりやすい。

そこでその言動を否定や強制されたり、そのまま放置されることがその後の人生に大きな影響を与える。

  • ずっとサバイバルモードが解けず、闘争か逃走反応、思考停止になりやすい

  • 自分が問題なんだ、ダメなんだというネガティブな自己信念ができてしまう。

  • 衝撃や感情の混乱を受け取りやすい形で表現できない

  • 衝撃や感情の混乱を内側に溜めこみ、心身の健康を害してしまう。

大人も子どもの頃に共感的に聴いてもらったり、安全な感情の表現をサポートされていないかもしれない

今の大人も子どもの頃に衝撃や感情の混乱を表現した時に、それを理解されたり、共感されたり、安全な感情表現を練習するサポートをされていない場合が多いんじゃないかな。

これは今までの子どもや人への関わりが感情より、社会や周りの価値観や求めに応えることを教わってきたからだと言われている。

また戦争体験は感情抑圧に大きく影響していると言われている。

戦中、戦後は人間の基本的な欲求や感情は蔑ろにするしかなかった。

また子どもの感情に寄り添ったり、共感する余裕も無かった。

それが大きく影響していると言われている。

戦後の復興や資本主義の価値観も大きく影響していると思う。

そこで感情を感じて、表現することは蔑ろになってきたんだなと思う。

感情抑圧したつもりでもそれは必ず表現されている

感情を無かったことにしたり、我慢しているつもりでもそれは違う形や場所、相手に放たれている。

イライラして仕事から帰った時に家族にぶつけている場合も在る。

また正しさとして誰かにぶつけることも多い。

今のネットの誹謗中傷もそれなのかなと思う。

そして感じて、受け取ってもらえない感情は自分が望まぬ現実を創り出してしまっているなと思う。

安心な関係や世界が作れなかったり、
大切な関係を傷つけていたり、
自分の心身の健康を害してしまう。

評価なく、共感的に聴かれ、理解される体験で安心して、落ち着くことがとても大事

評価なく、共感的に聴かれ、理解される体験で安心して、落ち着くことで脳、神経、身体が安心やつながりを感じ、落ち着いてくる。

これらが落ち着くことが身体の炎症を直したり、自分や他の人、世界を信頼して、のびのび挑戦することにつながる。

子どもにこの関わりをして、サバイバルモードを自分で解除できる力をつけていくことがとても大事だと思う。

それにはまず大人が自分の感情、認知、衝動を共感的に受けとめ、安心し、落ち着くことを最優先にすることだなと思う。

実際に息子たちと対話をする中で自分が感情的になる場面で時間とスペースをもらって、自己理解、自己共感、自己受容するようになって、安心して親子で難しい対話をすることができるようになってきた。

自分が感じていること、息子たちが感じていることを表現した時にお互いが反応することにも理解や共感ができて、あっという間に反応の連鎖になって、闘いにならなくなった。

その体験がお互いへの信頼、自分への信頼につながり、意見が対立する場面でその想いを聴きあうことにつながっている。

そこでわかったのは

  • 共感的に聴く体験を積み重ねていくことが信頼につながる

  • 反対に共感的に聴けなくなった後に自分とつながる時間を確保して、そこで自分の内側で何が起きていたかをシェアする体験が理解につながる


この2つにすごい力が在るなと感じている。

共感的聴いてもらって、自分の気づいていない感情やニーズを知る体験が力になる

また共感的聴いてもらって、自分の気づいていない感情やニーズを知る体験が力になるなと何度も聴いてもらってきて感じている。

私たちは正しさや常識、べきなどを内在化して、自分の感情を評価したり、責めていることがとても多い。

あってはいけない感情や思考があって、それはずっと以前から抑圧されていて、もう存在に気づけない場合も多い。

冷静で感情的でないことが良いことだと正当化されていて、封印することに慣れ過ぎている。

でも無意識でその感情をぶつけたり、自分の感情が願うことを試みている。

それが望まない現実を創り出してしまうことは多い。

だからまず自分の中に在ることを感じて、受け取り、理解することがとても大事だなと思う。


子どもの感情の混乱やその表現に大人がどんな関わりをすると良いのか。
理解や共感せず、否定や強制することで何が起きるのか
大人になってからどんな形でその影響が続くのか。

これらがわかりやすく書かれている本2冊を紹介します。

2冊目のベッキー・ケネディさんのTEDで子どもの頃の感情への共感が無いことで子どもが自分の問題という信念をつくってしまうことが説明されています。


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