今あるものを最大限に活かす その3.3 未来のためにできること 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
常に最先端に身を置くというのが私の信条です。
だからこそ今あるものを最大限に活かすということを常に意識しています。新しいものに貪欲であるからこそ、新しいものを喰い散らかさないという感じでしょうか。
経緯
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義父母が残した鉄骨住宅。東京から鉄道でも車でも1時間程の通勤圏ですが、海と丘陵が美しい街に有る義父母が残した鉄骨住宅。次世代の未来のために別荘気分でアップデートしておこうかと。
稀に見る強固な岩盤地質に理想的な社会インフラとして設計された街に、
(その辺りはこちらをお楽しみ下さい。)
オーバースペックの鉄骨住宅。
(その辺りはこちらをお楽しみ下さい。)
その持ち主の義父母の介護を仕事を辞めてまでやり切って、この不動産を吾妹が相続したのでした。
とは言え義父母の自宅介護中も少しずつアップデートをしていました。
自宅だけではなく自宅周辺の道路や階段、そして隣接する公園の除草やアルカリ性化によるアップデートもしていました。ある意味で社会貢献。
正に身近なことから一つ一つですかね。
社会貢献の続編で、向こう三軒両隣と公園を超えて少しずつ街を綺麗にして行く事を始めているというお話でした。
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正に別荘という位置づけの家を、次世代の未来のためにアップデートをと考え実行してきました。
今回は鉄骨住宅そのものに関するアップデートです。
その鉄骨住宅は、大手鉄鋼会社の関連会社が建てたものでした。その鉄骨住宅は、鉄鋼会社のお作法通り構造設計はオーバースペック、堅牢そのもの。鉄骨という素材を活かして免震ではなく剛体として十二分な強度を持っている耐震構造。ですから駆体はキチンと管理すれば半永久的に使えます。物理屋的には、給電式電気防食なんてのもアップデートとしては面白いかと思ったのですが、その必要は無い位実績が有る品質の高い鋼材が使われているので無駄と判明しました。
新築時からのスレート葺きの屋根とモルタルの外壁が流石に劣化が激しくなっていました。台風でスレードの屋根が一部吹き飛んだことから、建物の外側全体を最新のものに総アップデートすることにしました。
たまたまその時期再生可能エネルギー関連の事業企画の仕事をしていた関係でソーラー発電を含めた建物のアップデートを企画しました。
施工業者の選定は初めは義祖母の時代からの方を起用しようとしましたが、残念ながら希望する仕様を実現できる技術が不足していて、見積もり段階でギブアップ。今後の一般的な保守は引き続きお願いすることとして、ソーラーに強いパナソニックさんに見積もりを依頼しました。
幸いオーバースペックの鉄骨住宅は構造設計上はソーラーパネルを載せても何ら問題無いということで、2.9KWの太陽光発電設備を装着することになりました。蓄電池は技術開発途上という認識でした。いずれ電気自動車も普及して、それも蓄電池代わりにする前提で先送りにしました。
一方で屋根は北側以外、詰まり半分以上ソーラーパネルということで、耐久性が高く軽いスレートを選択しました。
モルタル壁は光化学反応で自己洗浄機能もある真っ白なものを、また破風はティファニーカラーの明るい青と緑の中間色としました。
丁度再生可能エネルギー買取価格が普及促進の為の高額買電価格が変更になり、若干熟れた価格になった直後であったことも有り、長期保証制度も付いて妥当な金額に収まりました。
施工業者は、結局パナソニックさんに決めました。
いよいよ作業開始。家全体にバイプ足場を組み、全面シートで覆っての作業。高圧洗浄機で建物全体を洗浄して先ずは屋根から。ソーラーパネルの設置と関連設備、配電盤交換までを一気に。流石元の松下電工系。何事も無く通常稼動まで進みました。同時にスレートの屋根の吹き替えも完了です。
次はモルタル壁の吹き替え。これも天候に恵まれ遅滞なく完了しました。破風のティファニーカラーでの仕上げには塗装業者さんも拘ってくれて、色合わせを数回した上で経年退色にも配慮しての施工という慎重な対応をしました。付帯設備も当然更新。特に雨樋は樹脂系の経年劣化が激しく全て交換しました。
全ての工程が完了して足場撤去。一新された昭和の建物のオメミエです。これで屋根から外壁まで外回りは全てアップデートされました。
スレードが浮いて居た屋根も一新。軽量スレードに葺き直した屋根も北側だけはソーラパネル無し。それ以外の3面はソーラーパネルの屋根。
玄関周りは正に昭和のデザイン。それでもスッキリした塗装でかなりスマートになったかと(笑)
ということで、駆体の構造設計の良さを活かして、明るいティファニーカラーをアクセントにデザインを一新。その上で再生可能エネルギー設備まで具備しました。
台風で屋根が飛ぶ様な状態からのアップデート。今あるものを最大限に活かす。
これも未来のためにできることの1つだと考えています。
つづく