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【読書】日本人はなにをてきたか【感想】+【蔦重について】

Kindle Unlimitedにあったので読みました。
読んだのはたしか年明けだったような…
食文化の本はやはり面白い!
日本人がどんなものを食べてきたかを古代から順を追って解説していくような構成でした。

縄文時代の食生活

縄文時代にも農作してた状況証拠が出てきてて最近は狩猟と採集だけじゃなかった説が有力になりつつあるらしい。
縄文前期や中期の遺跡からひょうたん、エゴマ、シソ、マメ、ゴボウ、ソバなどの皮、種、花粉が検出されているとか。
昔は目に見える範囲の発掘だったのが、最近では科学的な手法によって目の細かい調査がされるようになったことで分かったみたい。

縄文時代の遺跡からハンバーグっぽい炭化物が出てきたというのも興味深い。
石皿や磨石でどんぐりなどを製粉して肉などを混ぜて熱するなど工夫して食べていたようだ。
現代人が食べておいしか感じるかは微妙だろうけど一口くらいなら食べてみたいな。

江戸時代の料理文化

ほかに面白いなと思ったのは江戸時代の料理本について。
17世紀〜18世紀にかけて出版文化の発達からいろいろ本が出ていたらしい。
地方へのお土産に喜ばれたんだとか。
古本や貸本としても出回っていたみたい。
著者が当時出版された料理本が紹介してくれている中で、面白いタイトルのものを一つ紹介したい。
潮見坂梅庵 著「料理塩梅集」
ばいあんさんのあんばいしゅうって笑
ダジャレみたい笑
くだらないけど読んでいてひとりで笑ってしまった。

【べらぼう】の蔦屋重三郎

今NHKで放送中の大河ドラマ【べらぼう】の"蔦重"を思い出した。
ちょうど彼の活躍した時代と被る。
享保の改革の時代に料理や色々な文化や商業が発達した後寛政の改革で沈滞する。
蔦重の本も料理文化も同じ流れを辿ったようだ。
NHKは吉原を舞台に蔦重の大河ドラマをつくっているけど、吉原とか遊郭とか場所柄ちょっと扱いにくくないだろうか。
蔦重と同じ時代の料理文化発展や料理本を題材にした大河ドラマとかの方がやり易そうなのに、と思った。
それだと歌麿や写楽などの有名人を登場させるのが難しいのかな。

早すぎた天才

ここから少し別の本の話になります。
kindle unlimitedで読める本の中には児童向けの本もあるのだけど、【早すぎた天才】という本を偶然見ていたら蔦重が紹介されていた。
児童書なので流石に吉原が具体的にどんな場所なのかという説明はなく、「変わった町」と一言表現していた。
ちょっと好奇心旺盛なら子どもさんなら、絶対「変わってる町?どんなふうに?」と思うはず。
もし子どもに質問されたらなんて答えるだろう?
私なら質問返しにする。
「どんな町だと思う?」と考えさせる方向へ…
彼女に訊いてみたら、ある程度の年齢ならちゃんと説明をするって。
「にぎやかなところ」とか「女の人が芸を披露したり…」とか。
それなら嘘は言っていないけどノンアダルトで良き。

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