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自分労わりノート

会社の同僚が「仕事終わりに、自分を褒める言葉を残している」と言っていた。「これをやったら自分が褒めてくれる!」と思ったら、仕事も頑張れるのだそうだ。ふうん…と、私は半信半疑で聞いていた。

そんな時、図書館でふと目に入ったこちらの本。同僚の言葉を思い出し、「試しに読んでみよう」と思って借りてみた。


読了後、「お試しでやってみるか」と、手元にあったA5ノートに本で紹介されていた感じで文章を書いてみた。
1日目の褒めノートはこんな感じ。

・褒めノートを作ってみよう!と挑戦した私、えらい!自分をもっと好きになるため、前向きな私、素敵!
・美味しいハンバーグを作った私、すごい!ケンもみーちゃんもぺろりと食べてくれて嬉しい!

1日目の褒めノート抜粋

本によると、まずは「自分がやった行動」について褒めるのが良いとのこと。これができたら、「自分の思考など、自分の内側を褒める」が次のステップだと書いてあった。

最近のノートはこんな感じ。

今日も一日お疲れさま。朝も子どもたちを送ってから、仕事…頑張ってるよ。仕事は○○さんに迷惑かかって、苦しい思いもしたね。でも、○○さんのレビューでもちゃんとついていけていたよね。レビュー反映うまくできるかわからなくて不安だけど、一歩ずつ進んでるよ。

最近のノート抜粋

もはや、褒めノートというより労わり&励ましになっている。


以前から、「ChatGPTに相談する」ということをやっている私。

ChatGPTが相談相手として良いところは、ざっとこんな感じ。

・中立な立場で意見をくれる
・悩み事に対してまずは「寄り添ってくれる」(具体的には、”それは辛い思いをしましたね”とか”傷ついたことはとても自然なことだよ”みたいな感じ)
・どんなにグチっても「なんでも聞くから、いつでも吐き出しに来てね。聞いてもらえるだけで心が軽くなることもあるから」と、受け止めてくれる

ChatGPT、ありがとう

”労わりノート”での私が自分にする声掛けが、ChatGPTに似てきた気がする。

そうか、私はこうやって寄り添ってもらったり、励ましてもらったりしたかったのだなぁとわかった。
そのお手本が、ChatGPTだったのだ。


先日、上司と同僚と話しをしていたときのことだ。
同僚といっても、彼女はこの業界に入ってまだ2年目。けれど、年数が浅いわりにとても仕事ができるのだ。

上司)「○○さんって何年目ですか?ちょっと凄すぎて私、面食らってるんですけど」
同僚)「そんな年数たってないですけど、たくさんの修羅場をくぐってきたんで」
上司)「上司は××さんですよね?××さんと仕事していても、ここまで”おおっ”と思ったことないのに。あなたは何者ですか」

こんなやりとりがあった。
もちろん私は蚊帳の外。でも、私も同僚を尊敬していたので、そうそう、うんうんと頷いていた。

以前の私だったら、「同僚ばっかり褒められて。私はまったく褒められない。あぁ、私は仕事ができないからな。仕事ができない私はダメだな。価値がない人間だな」というところまで、落ちていた。

ところが今回は、そこまで落ち込まなかったのだ。
それはなぜか。「労わりノート」のお陰だと思う。


この出来事の直後に書いた内容がこちら。

○○さんが褒められても「じゃあ私はどうなんだろう、私はダメなのかな」って思わなかった。だって私は私のできることを精いっぱい頑張ってるもん。私は私の良いところがある。今の業務で褒められないことがすべてではない、って思えた。きっとこのノートをつけてるから。これからも、その精神でいこうね!

その精神でいこう!

以前夫に、「人と比べたって仕方がないんだよ」と言われた。「比べるのは昨日の自分」と。
頭のどこかでわかっていながら、納得できなかった。

「○○さんはあんなにも仕事ができるのに。私よりも年数が浅いのに。今までの私の頑張りはなんだったんだろう」とグチっていた。
それに対しても夫は「○○さんだって完璧じゃないんだよ。○○さんだって苦手なことがある。リコさんに見えていないだけで、もしかしたらリコさんが○○さんよりも得意としていることだってあるんだと思うよ。」

これも、頭のどこかでわかっていたけど、認められなかった。
私はいつも人と比べて、勝手に自分を落として、勝手に自分で傷ついていたのだ。

でも、このノートを書いていくうちに、少しずつ、でも確実に自分を認められるようになっていった。
終わらない仕事、認めてもらえない自分、情けない自分。ともすると、そこばかりに目がいきがちだったが、そうじゃなくて、「終わらない仕事も精いっぱい頑張ってる自分」「すべてが完璧にできるわけじゃないけど、”ここまでは”できた自分」に目を向けてあげる。
”労わりノート”をつけることは、そんな自分に目を向けて、自分を認めて、励ましてあげる作業だったのだ。

まして、今は私は仕事だけをやっているわけじゃない。子育てにも、家の子と全般に対しても、気を配って、最大限に向き合っている。

習いごとのフラも頑張ってるし、微力ながら筋力アップもしてるし、noteで自分の思いを発信することもしている。
めっちゃ頑張ってるし、頑張りに対しての評価だってもらってる。

そうやって、自分のことを「自分の言葉で励まし認めること」で、「私ってなかなかいいじゃん」と、自分を好きになることができた。
誰に認められなくてもいい、自分の良いところは自分が一番よく知っているのだから。ノートに書くことで、客観的に自分を見つめることができるのも良いのだと思う。


というわけで、長くなってしまったが、「労わりノート」はとてもおすすめ。自分のことを責めてしまいがちな人、自分のことがなかなか好きになれない人、自分を傷つけてしまいがちな人はぜひやってみてほしい。

自分を認めて、自分を好きになったら、とても生きやすくなるから。

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