湿疹に効くステロイドの正しい使い方
湿疹とはなにか?
湿疹とは、皮膚炎とも呼ばれ、皮膚の表面にあらわれる炎症の総称をいいます。
湿疹の症状としては
●かゆみ
●赤み
●ブツブツ
●小さな水疱
などさまざまです。
正常な皮膚は、表面のバリア機能が外部からの刺激や異物の侵入から守っています。
しかし、何らかの原因により皮膚の表面をバリアしきれなくなる場合があります。
そのようなとき、皮膚が細菌に感染したり、アレルギー物質に触れることで皮膚の免疫反応が起こってしまいます。
このような細菌の感染やアレルギー反応により、かゆみや赤みなどの湿疹がみられるようになります。
湿疹の原因は大きく2つ
湿疹の原因は、外的要因と内的要因の大きく分けて2つになります。
●外的要因
皮膚を外側から刺激するさまざまな要因のことを、外的要因といいます。
外的要因には
・紫外線・寒暖差・摩擦などの物理的な刺激
・洗剤・化粧品・薬品などの科学的な刺激
・花粉・ハウスダスト・食べ物・金属・虫などのアレルギー物質
・カビや細菌などによる感染
などがあります。
●内的要因
皮膚を内側から刺激するさまざまな要因のことを、内的要因といいます。
内的要因には
乾燥肌や脂質肌などの皮膚そのものの性質
アレルギー体質など体質によるもの
皮膚のバリア機能が弱いなど免疫力の低下
ストレスや疲労など心身の健康状態
皮脂の分泌や発汗状態
などがあります。
特に日本に来る外国の方に多いのはストレスや疲労などによるものになります。
湿疹に対するステロイドの使い方
皮膚に塗布する回数の目安は1日2回、1FTU(人差し指の第一関節くらいの長さ)を手のひら2枚分に塗って下さい。量が少なすぎると効果が出ないので1FTUを目安にして下さい。塗る期間は1週間、これでも効果が出ない場合は皮膚科を受診するようにしてください。
■注意すること
・顔面・陰部には充分注意して使用してください。
⇒顔面:化粧用や髭剃りあとなどに使うと長期連用につながり、副作用がおこる恐れがあるため。
⇒陰部:ヘルペスや皮膚カンジダ症など感染症疾患と区別が難しいため。
・かゆいところ以外には使わない、予防で使わない
基本的にステロイドは強い薬なので自己判断で使わないで薬剤師に相談するようにしてください。
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