雑感記録(60)
【"おませちゃん"について語りたい】
ここ最近、NetflixやAmazon Primeなどのサブスクを見ているのだがあまり「ああ、久々に良いの見たなあ…」って思える作品に出会えていない。過去に見た映画を何回か見返していて、それはそれで凄く愉しいのだけれども何と言うか…マンネリ化?してくるとでも言えばいいのだろうか?惰性で見ているような形になってきてしまうのである。
そういう時、僕は基本的にYouTubeを気分転換に見る。結構色んなジャンルの動画が上がっているのでコンテンツ的にバラエティ豊かで見ていて面白いのである。自身の好きなジャンルに合わせて探していけば、自ずと見たいものに辿り着く。(その動画自体が面白いか面白くないかは置いておくとして…)
それに自身の気に入ったYouTuberのチャンネルは登録することが出来るのでいつでもチェックできる。逐一探さなくてもすぐに見ることが出来るのはありがたい。
僕もご多分に漏れず、所謂「大物YouTuber」と言われるチャンネルも登録しているが、それ以外(というと非常に申し訳ない気持ちになるのだが…)も登録しているチャンネルがある。そしてどちらかというと、このそれ以外が僕のゴリゴリの趣味にドンピシャなものなのである。頭を使うというと些か変な表現であるのだが、僕の知的好奇心を擽るチャンネルなのである。今日はそれについて書いてみたいと思う。
僕が注目し登録しているチャンネルは以下の2つ。
・みのミュージック
・おませちゃんブラザーズ
この人たちの動画が僕には本当に面白くて好きなのだが、何だろうな…。自身が好きなことに対して物凄く真摯に動画を作っているのが伝わるし、そのコアさが視聴者を魅了しているのだと思う。とりわけ、みのミュージックに関しては音楽に特化しており、発見が色々とあって愉しい。何より著名な方々との対談が物凄く面白いし、かなり勉強になることが多い。
最近の動画だと僕はこの対談が結構好きである。音楽というコンテンツを中心に据えながらも様々なジャンルについて横断的に語っているこの姿勢が素直に凄いと思う。時たま「ん?本当にそうなの?」と思うこともあるのだけれども、逆にそれを感じさせるのもまた稀有なYouTuberであると僕は思う。
さらにこの方の非常に素晴らしいと思う企画がある。それが「賛否両論企画」というものである。僕が説明するのも烏滸がましいが、どんなものか説明すると、「音楽に関するタブーな質問に関してみのさんが真摯に答えていく」という企画である。これが実に面白い。
変な言いかたをするが、こういうコアなところまで突っ込んでいるものであると視聴者層も大分詳しい人が多く、初見さんだと中々ハードルが高くなってしまう。しかし、このチャンネルに関してはそんなことはなく、フランクに見ることが出来る。分かる人は没入していくことでより深く楽しめるし、あまり詳しくなくても「こういうのもあるんだ」と気軽な気持ちで見ることが出来る。このチャンネルの素晴らしさはそこにあると僕は感じるのだ。
ぜひおすすめなので見て欲しい。
さて、実は僕が本当に書きたいのはここからで、このみのミュージックの他に登録しているおませちゃんブラザーズについてだ。このチャンネルが僕は堪らなく好きなのだ。
嫌味ったらしい話から始めるのは非常に気が引けるのだが、おませちゃんブラザーズは登録者数があまり多いとは言えない。僕はわりとそこが疑問に感じていて、伸びそうなコンテンツ扱っているのになと思いながら愉しく視聴している。しかし、彼らのサブカルに対する本気度は関心に値するものがある。こういう人たちは本当にいいなあと思う。
今、さらっとコンテンツとしてサブカルを取扱っていると簡単に書いてしまったのだが、彼らの扱うコンテンツはみのミュージックとは異なり多岐に渡る。映画だったり音楽、YouTube、漫画、ドラマetc…。簡単に表現するのは申し訳ないのだが「広く浅く万人に」というような感じがする。しかし、ここが実はこのチャンネルのミソで、「深く知っているからこそ、密度の調整がうまく出来ている」と感じるのである。
僕が好きな動画を少し紹介しよう。
これは矢崎さんがハロプロについて語る動画なのだが、非常に端的に纏まっていて面白い。僕は実際ハロプロには興味はないのだが、矢崎さんの語るハロプロには非常に興味がある、というかそそられる。このハロプロシリーズ(?)というのが何本か上がっているのだが、それを語る矢崎さんの熱量が凄くいい。
つんく♂さんの話にまで持って行くことが出来るのはもはや凄い。ここまでハロプロが好きなんだなという、好きなものに対する真摯な姿勢が非常によく伝わるし、何よりそれを知らない僕が見てもその熱量に感動するのだ。しかも、結構面白く見やすい。知り尽くしているが故の動画なのだなともはや感動するまである。
他に好きな動画として以下のものがある。
正直言うと、僕はおませちゃんブラザーズの動画は基本的に全部好きで選ぶことが難しいのだけれども、まあこの辺りかなという何とも当たり障りのない動画を選んだ。
最初の2本はわるい本田さんがメインで語る動画なのだが、語りが非常にうまく引き込まれてしまう。おませちゃんブラザーズの矢崎さんとわるい本田さんに関しては本当に語りが上手で、見ている人を引き込む力があるように思う。2人がメインで語る動画には殆どハズレがない。
とりわけ、わるい本田さんは元放送作家であり、そういったところの裏話が所々に垣間見えるのが非常に面白いのである。1番最初に掲載した動画は本当に裏話が聞けるので非常に愉しい。
もう1人、池田ビッグベイビーさんという方も居るのですが、この方は何というか…独特な雰囲気を持っていて面白い。語りは正直あまり上手ではないのかなと思うのだけれども、熱量だけは凄く伝わってくるのである。そこが魅力である。
池田ビッグベイビーさんは映画と音楽についてが中心で、結構コアなところまで突っ込んでいるのが多いのだが、サブカル好きな僕にとっては堪らなくそそられるのである。本当に好きという感覚が伝わってくる。こういう動画はいつ見ても愉しいものがある。
直近のバズった動画だと、Nujabesを扱った所謂ローファイヒップホップについての動画である。これも非常に面白かった。ぜひ見て欲しい。
このおませちゃんブラザーズの好きなところは先に何回も述べているのであるが、「好きなものに対する熱量」である。好きなことに対して真摯に向き合っているからこその動画であるなあと僕は関心と羨望の眼差しで視聴している。
この歳、といってもまあまだ26歳な僕なのだが、ここまで好きなことに対して本気で向き合っている彼らを見ると本当に心が洗われるというか、純粋に尊敬の眼差しで見ている。
社会人になって、仕事をしていく中で自身の好きなことに全力を出せない日々がかれこれ4年も続き悶々としていて、それは今もずっと変わっていない。僕は文学なり哲学なり、映画、芸術と言ったサブカルについて真摯に取り組みたいのだけれども仕事が正直邪魔である。仕事をいい訳にするつもりは微塵もないが、しかし阻害されていることは事実である。このモヤモヤした気持ちをどこへ吐き出したらいいのか。
それを考えている時におませちゃんブラザーズの動画を見ると「ああ、こんな生き方も良いよな」と改めて感じるし、何より彼らが純粋に羨ましいのである。しかし、彼らがここまで至るのには相当な苦労があったのだろうということは僕でも想像が及ぶ。いや、想像が及ばないからこそ彼らは此処までいい動画を上げているのだろう。
「好きなことに対する熱量」を保ち続けること。これが僕の人生にとって重要であるということを彼らの動画を見て感じるのである。
こういう動画を上げてくれる彼らに僕は1人勝手に感謝している。今後も面白い動画が上がるのを期待して。そして続けて頂けることを心より祈って。
よしなに。
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