家事の多さに気付くと、家族の協力が生まれる。多さに気付くおすすめの方法を提案します。
私は、小学校で指導教諭をしています。
noteでは、
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
今回は、4歳以降から少しずつできるお手伝いにまつわる内容を書いています。
家事の多さに気付くことが、家族の協力を生む。
私には、3人の娘がいます。
この子たちが
「自分のことは自分でする力」
「家族の一員として、できることをしようとする心」
を身に付けてほしいと思っています。
特に、「家族の一員として、できることをしようとする心」は、
重要だと思っています。
そのうえで、大切なのが、
だと思っています。
子ども達は、家事にはどんなものがあるのか
知らないことが多いです。
料理、掃除、洗濯物…などはパッと思いつくでしょうが、
小さな家事。
例えば、
食洗器に食器を並べる手間…とか
洗濯物で、靴下を合わせるのが手間…とか
服のポケットの中に何か入っていないかチェックする手間…とか。
意外と子どもはそこまで意識できていないのではないでしょうか。
そして、任せられる家事を少しずつ任せていくとよいのです。
楽しみながら、家事を知る。
この本、とてもおもしろかったです。
①名もなき家事に名前を付けるという視点と
②ネーミング。
③細かな家事に注目しいるところと
おもしろい内容でした。
本の帯にも書いてあるので、一つ紹介すると…
食品保存容器(タッパー)の容器とふたを合わせる家事に
名前を付けると、どんなネーミングになると思いますか?
それは…
「タッパー神経衰弱」でした(笑)
うまいな~と感心しました。
一人で読むのは、もったいない!!と
私は、車での移動中に
ネーミング当てクイズをしながら楽しみました。
すると、家族全員で大盛り上がり。
特によかったのが、
上にも書いたように
という点でした。
妻が「あるある!!大変なのよ。」と言えば
娘が’「それなら、私できるし!」と答える。
時には、「それ、〇〇(三女)ができるな~。」とか
「次から、父ちゃんがしたらいいよ。」と
役割分担まで決まっていくのです(笑)
実際に、本に書かれた全てが分担できるわけではありませんが、
家事の多さや
細かな家事を知ることで、
【それなら、自分にもできる!】と感じたようでした。
ネーミングの破壊力
この本のすばらしさは、
家事に名前を付けたところだと思いました。
ネーミングの魅力。
ネーミングを付けることで、その行為を意識することが増えますよね。
実は、私も教育現場で、それを意識して話すことが多いです。
ネーミング①
私の勤める小学校では、給食に下のようなパック牛乳を飲みます。
片付けの際には、
それらを潰して集め、
圧縮して、ゴミ捨て場まで持っていきます。
この圧縮したときに
「ブシュブシュ!!」と牛乳の飲み残しが出ることがあります。
時に、手が汚れて、本当に嫌なんです。
私はそれを
「ミルクテロ」とか
「ミルクゲーリー」などと呼び、注意をしています(笑)
これが、意外と効果てきめんです。
ネーミング②
給食の際に、箸を集めて片付けます。
この箸の片づけ。
反対向きに片付ける人がたまにいます。
それは
「箸の逆走」と呼んでいます。
「箸の逆走を見付けました!これは思いやりなし行為です!
している人を見付けたら、ただちに教えてあげましょう!」と
注意しています。
だいたい、1度言うとなくなります。
お互いに気にしてくれています。
ネーミング③
給食の食器の片づけの際に、
左右お皿を同じ高さに合わせて返す場合
(運ぶ人のために。)
「お皿の背比べをしません。2列はいつも仲良しです。」と伝えると
次からは、低いほうに向かってお皿を重ねる子が増えていきます。
最後に…
おもしろいネーミングを通して、
行動を共通認識していくと、
お互いに気を付けたり、協力したりすることができます。
ついつい、やってほしい家事があると
小言のように言ってしまいそうですが、
おもしろいネーミングを付けることで、
楽しい気持ちで
家事に目が向き、
次の一歩につながるのではないでしょうか。