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【実験】スピリチュアル嫌いで信仰心皆無の人間にも縁切り神社のご利益はあるのか?【結果待ち】

新生活開始1カ月で、縁切り神社巡りを始めた。

もともと信心深さとは無縁だ。
オカルトとかスピリチュアルとか、そういうものは大嫌い。

身内の死に際しても「こんなに科学が発達した時代においてもなお死後の世界とか信じてるって面白いなあ」と周囲を眺めていた。供養なんて遺された者の自己満足のためのものだと思うので、祖母の葬儀のとき「金に糸目はつけない」と言っていた祖父がひどく痛々しく見えた。

いわゆる「パワースポット」に関してもそうだ。「神社に行くと空気が変わるのがわかる」「呼ばれた気がした」「合わないのか、気分が悪くなる」なんて言っている人たちを見て「頭大丈夫かな……」と心配するくらいには信じていない。


そんな信仰心のかけらもない私が「強力」と評される神社に行って、実際に願いが叶ったら、それこそ「本当」なのだろう。

そんな好奇心が、ひょっこり顔を出したのだ。


というわけで、実証実験を始めた。
それがGWのこと。出掛けたついでに、「東京&近郊の縁切りスポット」的な感じで紹介されていた、近くの寺へ行った。


実験にあたり、
『近くに行く用事があったら、ついでに寄る(参拝目的では出掛けない)』
『賽銭以外課金はしない(絵馬は書かないし御守も買わない)』
というルールを設けた。


願うことは、4月に入社したばかりの会社との縁切り。
「後遺症が残らなければ、病気や怪我が原因でも構いません。早急に退職できますように」
「良い職場へ転職できますように」
といった内容だ。

7/16までに行ったのは以下の6ヶ所。「都内&近郊」として紹介されていた場所はコンプリートしてしまった。

①本光寺(千葉県市川市)
②陽運寺(四谷)
③於岩稲荷田宮神社(四谷)
④厳島抜弁天(新宿)
⑤縁切り榎(板橋)
⑥豊川稲荷東京別院(赤坂)


あんなルールを決めておきながら、縁切り榎では絵馬を書いた。

参拝客が結構いた。YouTubeかインスタかでライブ配信をしているスピリチュアルなオバさんが、オーラだかエネルギーだかそんな話をしていてカオスだった。

「そうするのが正しい参拝方法だから」と判断したのもあるが、何より、「地域のお店の方がボランティアで販売しているから」というのが大きい。絵馬はすぐ近くの蕎麦屋か、美容室で取り扱っている。

飲食店で販売した場合、絵馬の利益は入らずとも、客として食事をしてくれれば売り上げに繋がる。
しかし美容室はそうもいかない。
絵馬を求める人の中で客になる人はかなり珍しいだろう。施術中に来られても忙しくなるだけだ。

つまり、本当に得をしない。
正真正銘のボランティアだ。

そしておそらく、売り上げは縁切り榎の管理維持費となるのだろう。

だから私も、この時は絵馬を書いた。
個人情報保護シールがついているのがイマドキだ。安心して会社名と私の本名を書けた。

絵馬と一緒についてきたストラップは、会社の鍵につけた。

御守りなのかはわからない


同様に気に入ったのは於岩稲荷田宮神社。
こちらも無人(いたかもしれないが、御守りやおみくじは売っていない)で、商売っ気が無い。
何かいいかんじのことが書いてある御守り的な紙も「ご自由にどうぞ」スタイルで置いてあったし、「願い事を書いて賽銭箱に入れてね!」というスタイルはなんだか気前良く効きそうな気がした。

斜向かいの陽運寺(見出しの写真)
とは、「どちらがお岩さんの本家か問題」があるらしい。人間ってめんどくさい。
ご自由にどうぞスタイルのやつ。一枚一枚違うメッセージが書いてあった。ダブりはあるかもしれないけど。

さてちょうどその頃、国内最強と名高い縁切り神社がtwitter上で話題になった。
京都の安井金比羅宮だ。
代償も大きいが、ご利益はすごいという。
すさまじい話しか聞かない。是非とも行ってみたいものだが、京都は遠い。今の私には、休日に小旅行するバイタリティは無い。

調べてみると、なんでも御守を郵送してくれるらしい。
ということで、日本最強の力やいかほどと申し込んでしまった。
思ったよりも早く届いたそれらは、縁切は会社の鍵、縁結びはアパートの鍵につけている。
会社の人に見られたら気まずいだろう。が、どうせ辞めるので気にしない。意思表示は大事だ。

それぞれ2色ずつから選べる。
私の好きなミントグリーンがあって嬉しい。


途中で気づいたのだが、こんなにマメに巡ってしまっては、万が一本当にご利益があっても、どこの力によるものなのかわからないのではないか?


まあ、効けばいいや。
そう思うことにした。この時点でもう実験云々ではなく、本当に神頼みしか手段がなくなっていたのだろう(既に一度退職を申し出ていたが丸め込まれたので)。


さて最初の参拝から2ヶ月。
最後の豊川稲荷から1週間が経過した。

今のところ、何も変わらない。

突如片耳の聴こえが悪くなったときは「突発性難聴か?!」と不謹慎にも期待したのだが、耳鼻科に行っても異常なし。
脳外科でMRIを撮ってもらったがこれまた異常なしだ。
この脳外科では不眠症も診てくれるとあったので入眠のための薬を処方してもらおうとした(仕事の緊張が解けないのか、なかなか寝付けず、睡眠時間は3時間半〜4時間半ほどになっている)が、
「耳の原因がわからないと下手に薬は出せない」
とのことだった。そりゃそうだ。
ただ、眠れれば治る気もする。

この1週間は非常に具合が悪く、毎朝めまいが酷くて立っているのがやっとな状態だ。なんとか身支度を終えてもなかなか出勤できず、床で仮眠をとり1時間ほど遅刻している。
しかし他の社員も30分〜1時間の遅刻が常態化しているので、幸か不幸か、別になんとも思われない。弊社の闇だ。

食欲が無いのは相変わらずで、朝は食べられず、仕事中はお腹が鳴るのが嫌なのでおにぎり2個とカロリーメイト1箱。帰宅後(日付が変わっている)、食べられそうだったらカップ麺(汁なしの太麺しか食べたいと思えない)。

睡眠不足に加え、そんな不摂生な食生活だ。いつか倒れるかもしれない。

その時が来たら、「縁切神社のご利益だ!」と思えるのだろうか。

相手が消えるのではなく、自分が去ることで縁が切れたというタイプの体験談は、実際、そんなものなのかもしれない。

豊川稲荷別院。木に覆われた空間に、入り組んだ社、鳥居と幟が立ち並び、なんだか不思議で素敵な場所だった。「空気が〜」とかスピリチュアル的な話ではなく、なんかこう、ジブリ的な魅力があった。
狛犬ポジションのお稲荷さんがデッカワ。
ここでも絵馬を書いた。買う時に清めてくれたのが面白かった。火打ち石なんて初めて見た。
厳島抜弁天も商売っ気が無かった。ビジネス関係に効くらしいので期待はできる。今のところ何も無いけど。

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