ハーバードの人生を変える授業

皆さんは大学の授業と聞いてどのようなものを思い浮かべるでしょうか？
小難しい専門的な講義をするイメージでしょうか？
世界最高峰のハーバード大学ならそれこそ凡人には理解できないすごい授業をしているのでしょうか？
今回はハーバード大学で学生が殺到する人気講義について書いていきます。

1.ハーバードの人生を変える授業とは？

本書はハーバード大学のタル・ベン・シャハー博士の講義の内容を書籍化したものです。
タル・ベン・シャハー博士の講義は1学期で1400名の学生が殺到するほどの人気講義です。
本書の内容を実践する事で『生産的知識』という『自分たちをとりまく世界を理解して、状況に上手く対処するための知識』を得ることが出来ます。

2.ハーバードの人生を変える授業のポイント

①感謝する

まずはじめに書かれているのが意識して感謝する事で、幸福感が高くなりポジティブになれるというものです。
心理学者の研究で『少しの事でもいいので意識して毎日感謝した事を5つ書いてもらう』という実験をしました。
すると毎日感謝したことを考えたグループは他の人に比べて、人生を肯定的にとらえることが出来た、幸福感が高くなった、ポジティブな気分になったという結果が得られました。
さらにそれだけではなくより良い睡眠をとることが出来るようになった、より運動をするようになったなど身体的な不調も改善したというのです。
この結果私たちにできる事として『感謝ノートを作る』というものがあります。
スマホの日記アプリやメモ機能でもいいので毎日感謝したことを5つ書きましょう。
そして定期的に読み返すことで同様の効果を得られます。

②すべてをシンプルにする

現代社会で増えているうつ病の原因として『みんな時間に追われている』というものがあります。
『しなければいけない事』が多すぎるのです。
一度考えてみて下さい。
あなたの『しなければいけない事』は本当に『しなければいけない事』ですか？
『しなければいけない事』を見直して、徹底的に減らしてください。
そうする事で空いた時間を、『あなたの素晴らしいものに目を向ける時間』にできます。
素晴らしい景色を見る時間、素敵な音楽を聴く時間、面白い物語を読む時間、そして愛する家族と過ごす時間が充実します。
『しなければならない事』を減らし、シンプルな生活をしましょう。

③親切な行動をする

親切な行動以上に利己的な行動はないと筆者は述べています。
まわりの人と多くのものを分かち合い、他の人の人生に貢献する事以上に満足感を得られる行為はありません。
皆さんも経験があるのではないでしょうか？
小さなことでも困っている人を助けた時に、自分もあったかい気持ちになりませんか？
ここでおすすめする方法は『1週間に1日どこか日を決めて、普段よりも5つ親切な事をする』というものです。
荷物を持っている人にドアを開けてあげる、知らない人に道案内をする、慈善団体に寄付をするなど何でもいいです。
そしてこれも書きだしておいて、定期的に見返しましょう。

④いい所を探す

本書では『幸福とは人生における客観的な出来事で決まるのではなく、出来事をどのようにとらえるかという主観的な心の働きで決まる。』と記されています。
あなたの周りにもどのような状況でも物事の良い所を見つける人はいませんか？
水が半分はいったコップを見て「半分しか入っていない」と考えているのではなく、「半分も入っている」と考えるのです。
そんな人が挫折や失敗をチャンスに変えることが出来ます。
何事もできない部分に注目してしまう粗さがしの名人では幸せになれません。
ここでは『最高の出来事が起こるのではなく、出来事を最高にする』という言葉が紹介されています。

⑤自分に優しくする

困難な状況にあるときは、自分に対して思いやりの気持ちを持つことが大切です。
チベットの伝統的な考え方で『自己愛と他者への愛に違いはない』といいます。
つまり自分に優しくできない人が、他人に優しくできるはずないのです。
ここではフレームワークを使って自己愛を高める方法が紹介されています。
気になった方は是非一度本書を手に取ってみて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は代表的なものを5つご紹介いたしましたが、この本では50以上のことが紹介されています。
この本に書かれている事を実行する事で、ハーバード大学でしか学べない幸福になる方法を身に着けることが出来ます。
普段ネガティブな考え方をしてしまう方、自分に厳しくしすぎてしんどくなってしまっている方、成功者のメンタルを知りたい方は読んで損はない本です。
何より各ポイントで具体的な方法が書かれているので簡単に実行することが出来ます。
この記事を見て気になった方、参考になった方は是非一度読んでみて下さい。