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子育ての「真の目的」

子育ての「真の目的」は、

「子供が自分自身で問題を解決して、乗り越えて行く、生きる術を育む、その手伝いをすること」です。


そして、自分も子供から「親育て」をしてもらっていることを、忘れないこと。

子育て中に見失いがちなこと

ごはんを作り、洗濯をして・干して・畳んで・クローゼットにしまって、着替えをさせて、歯磨きをして、オムツやトイレのお世話をして、お腹がすいたと言えば準備をして、なぜごはんの時にちゃんと食べないのかと落胆、熱を出せば仕事を中断して病院に連れて行き看病に明け暮れ、授乳や夜泣きやおもらしで夜はまとまった睡眠が取れず慢性睡眠不足と疲労、やれ習い事、やれ宿題は終わったのか、休みの日にはつまらないと言われどこかに連れて行くが子供と一緒だと計画通りに進まないのは日常茶飯事、出かけるにも着替えやおやつ水分など準備が地味に手間となり出かけるのも腰が重くなる.....


と、世の中の子育てをしている人ならば

「うんうん、それ分かる~( ;∀;)」

なんて、頷いて頭が動いている人は多いのではないでしょうか。


まず、子育ては「自分の思い通りに行きません」(断言)


と言うか、思い通りに行かなくて「当たり前」「自然なこと」です。

自分から生まれた子供でも、自分の分身ではなく、その子供自身のスピリットを持ってこの世に降りてきているからです。


毎日時間に追われ、慌ただしく過ごしていると、

「なんで、この子はいつもこうなの」

「もう、はやくしてよ」

と自分の思い通りに動いてくれない苛立ちが募ります。

その苛立ちがストレスとなり、きつい言動や思ってもいない事を口走ってしまうのです。ひどくなると手をあげてしまうことも。

そして後に残るのは、自己嫌悪。


このループにはまってしまうと、子供が本来もっている「良さ」や「才能」に気づけなくなってしまいます。また親子の関係は信頼関係を基に成り立ちますが、この基礎となる信頼関係が築けず、子供も親の顔色を伺うようになります。


毎日の生活や時間に追われ、子供と一緒にいても「次はこれをして、あれをして」と常に頭の中では逆算をして思考が働いているので、子供から話しかけられても「うん、そうだね~」と心ここにあらずのカラ返事になっていることも少なくないはずです。

子供と心から向き合っていないと、その分の代償は大きくなります。

改めて「子育てとは何か」に気づくポイント3つ

ポイント1:自分を認めてあげる

毎日に追われて過ごすこと、それが悪いわけでは決してありません。むしろ、家事をして、育児をして、仕事をして、毎日一生懸命やっている証拠です。不器用だけど、一生懸命やっている自分をぜひ心で抱きしめて、誉めてあげて下さい。


ポイント2:振り返る時間を設ける

このようなせわしない毎日だからこそ、意識をして「子育てとは何か」を改めて考え、振り返る時間を設けることが大切です。1日5分でもいいです。


ポイント3:振り返った内容を少しだけ深堀りしてみる

そしてその時に今日あった子供との出来事で良かったこと、悪かったことを思い出して下さい。小さなことでも、何でもいいです。例えば...

●良かったこと→寝る前に一緒に絵本を読んだ、ほんの5~10分だったけど子供も嬉しそうで、2人で笑いあえた。

であれば、それをできる限り今後も継続してみる。

●悪かったこと→お風呂に入りたがらず入るまでに時間がかかった。

であれば、お風呂に入る直前ではなく30分前や15分前に「〇時になったらお風呂に入ろうね~」と予告の声掛けを行うようにする。お風呂で遊べるおもちゃや入浴剤、何か子供が関心を寄せるようなものを用意してお風呂タイムが楽しくなる工夫をする。

このような感じで、子供にばかり求めるのではなく、親である自分も子育ての工夫をすることが大切です。

十人十色の「子育て」方法

同じ親から生まれた兄弟であっても、人の顔がみんな違うのと同様に、子育ても「十人十色」です。

親によっても何を大事にするか子育てのポリシーは違います。

それで、いいのです。


ただ、生まれた国、時代、性別、人種、親、環境は違えど、子育ての根幹となるものがあります。それは、冒頭でお伝えした、

子育ての「真の目的」は、

「子供が自分自身で問題を解決して、乗り越えて行く、生きる術を育む、その手伝いをすること」

そして、自分も子供から「親育て」をしてもらっていることを、忘れないこと。


これは、この世に生を受けた者、万人に共通して言えることです。


この基礎を持ちつつ、それぞれの十人十色の教育ポリシーが成り立っていきます。そしてポイント3でちょっと深堀りした内容を反映させて行くのです。


自分が親なのだからと権威を振りかざす、子供の精神を侵してまで自分の思い通りに支配しようとする、これは勘違いも甚だしいことであり、傲慢以外の何ものでもありません。すべて自分を思ってのこと。


心から子供のことを思うのであれば、幸せを願うのであれば、「子供自身の声」に耳を傾ける努力をし続けることです。


そして、失敗しても、転んでも、また自分で立ち上がり、自分のあしで歩き出せる、「生きる術」を本人が体感して得られるように手伝いをすることに他なりません。


とは言いつつ、子育ては理想だけでは語れません。子供の癇癪(かんしゃく)にイライラ!どう対応する?     【いい親よりも大切なこと】  なども書いてますので宜しければご参照下さい。

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