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【エッセイ/詩】聞こえない賛美もある


誰かが
認めてくれる


その声は
いつも
聞こえやすいわけじゃない


かき消されて
しまいそうな


小さな
灯火に似た
賛美がある


誰かが
近くを歩けば
消えてしまいそうで



でも
けっして
消えることはなく


芯から
ずっと熱いまま


いつか
灯火が
ひとつ ふたつと
集まって
きみを囲む


きみが抱えてきた夜を


ずっと


灯しつづける




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