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自分が買うと値段が下がり、売ると値段が上がる?



投資初心者の間でよく聞かれる自分が買うと値段が下がり、売ると値段が上がるという感覚。一見すると、自分の行動が市場に悪影響を与えている様に感じられるこの現象。


実際には、心理的要因や市場のメカニズムが絡み合った結果であることが多いです。本日は、その理由を経済学と心理学の視点から詳しく解説し、初心者が陥りがちな失敗や思い込みについて考察します。


1. 心理的な背景📈行動経済学の視点

この現象の一因は、投資家が持つ認知バイアスによるものです。特に初心者は、いくつかの心理的傾向に影響されやすくなってます!


先ずは確証バイアスですが、確証バイアスとは、自分の考えや行動を正当化する情報ばかりを集める傾向のことです。

例えば、この株はこれから上がると信じて購入した場合、その考えに合った情報ばかりを見てしまいます。しかし、実際に購入後に株価が下がると、そのギャップに強いショックを受け、自分が買ったせいだと感じることがあります。


その次に損失回避の心理です!人間は利益を得る喜びよりも、損失を被る痛みをより強く感じる傾向があります。これにより、小さな価格変動に過剰反応してしまい、結果として高値で買い、安値で売るという逆効果の行動を取ってしまいます。


そして群集心理とフォモ(FOMO Fear of Missing Out)

株価が急上昇している時にこの機会を逃したくないと慌てて購入し、その後に価格が反落するパターンもよく見られます。同様に、下落時にパニック売りをしてしまい、その後に価格が回復することもあります。

2.市場のメカニズム、科学的な要因

市場は無数の投資家の行動が絡み合うことで形成されており、次の様な現象が買ったら下がる、売ったら上がると感じる原因となる事があります


流動性の影響

初心者が取引する銘柄は、比較的小型で流動性が低いものが多い場合があります。流動性が低いと、少額の取引でも価格が大きく動く可能性があり、自分の注文が市場に影響を与えてしまうことがあります。


逆張りを狙うプロの投資家

初心者が感情的に取引する一方で、プロの投資家は逆張り戦略を取る事が多いです。例えば初心者が買ったタイミングで利益確定の売りを出したり、初心者がパニック売りした銘柄を安値で拾ったりする事で、結果的に初心者が損をする動きが生まれる場合があります。


市場のランダム性

市場価格は様々な要因によって動くため、短期的にはランダムな動きが多いとされています。このため、購入直後の価格変動は単なる偶然である可能性も高いです。

3. 投資初心者が陥りやすい失敗と回避方法

感情的な取引

感情に基づいて取引すると、冷静な判断が難しくなります。対策として、あらかじめ購入・売却の条件を決めたトレードプランを作成し、それに従う様心がける事をおすすめします!

短期的な価格変動への過剰反応

短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な目線で投資を行うことが大切です。これにより、多少の価格変動にも動じなくなります。

情報収集不足

信頼できる情報源からしっかりと調査を行い、自分の判断の裏付けを取ることが重要です。また、SNSや噂に振り回されないように注意しなければいけません!

結論、冷静な判断

自分が買うと下がり、売ると上がるという感覚は、心理的な偏りや市場の動きによって引き起こされます!しかし、感情的な取引を避け、計画的かつ長期的な投資を心がける事で、


この様な失敗を減らす事ができます。投資の成功には、経験を積みながら冷静な判断力を養う事が欠かせないのですが、自分で言っておいて耳が痛いです。


最後に一言、当たり前の事ですが、市場は誰も私達個人の事なんて監視してるわけがありません、なので、自分自身の行動を監視する事こそ、成功への第一歩であります、そして、自分の敵は自分自身に打ち勝つメンタルを維持できるかどうかといった事なのかもしれません!


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