腰をまっすぐに伸ばせない、すぐにだるくなる
こんにちは。「ファン鍼灸院」でのビックリ、嬉しい、楽しい、幸せな治療例をお届けしている、【ばぁばは鍼灸師】のファンです。
今回は、腰が伸ばせない、だるいという方の症例をお届けします。
【康雄さん 83歳 自営業】
1.康雄さんの腰痛の訴えと体の状態
腰痛で来院された康雄さんが訴えた腰の状態です。
・朝起きる時に腰が痛い
・まっすぐに立ちあがることが辛い
・座って2時間ぐらい経つとだるくなる。
・立ち仕事でも2時間ぐらいでだるくなってくる。
・夜中の寝返りが痛い。
・しゃがんでて立ち上がろうとすると痛い
・階段の昇り降りが慎重になる。
・立ったままで靴下をはけない。
ばぁば:問診票に腰痛以外は何も書かれていませんね
睡眠の方はどうですか?
康雄さん:布団に横になったら直ぐに寝てます。
ずっと良く寝れてます。
ばぁば:食欲は?
お通じは?
康雄さん:25年前に胃がんで胃を4分の3切ったけど今は何の問題もありません。
よー食べて、よー出してます。
ばぁば:すごいですねえ。
自然治癒力や自己回復力がすごく高いんですねえ。
腰痛はいつ頃からですか?
康雄さん:そうやなあ。
3年ぐらい前からちょっとずつ出てきたような気がするなあ。
家の近所の低い山に月に2回は登って2万歩歩いてたんやけど、もうキツなってきてな、無理ですわ。
登りたいけど。
⒉腰痛の治療
ばぁば:分かりました。
治療していきましょう。
ベッドに横になってもらい触診していくと、仙骨周りがすごく固いんです。
足首周りも固くて圧痛点が何ヶ所もあります。
いつも通り、全身の気、血、水の巡りを良くするために鍼をしていきました。
次に、足首周りの圧痛点と【仙骨の椎間】と【仙腸関節】の反応点に【透熱灸】をしました。
【仙骨の椎間】腰椎(腰の骨)と尾骨の間にある5個の椎骨が結合して仙骨になります。
その結合している椎骨の間のことです。
【仙腸関節】仙骨と骨盤の左右の腸骨が組み合わさって出来た関節です。
【透熱灸】皮膚上にもぐさを細くひねって立てて置き、火をつけ熱を体の深部にに浸透させるお灸です。
☆いつもは初心の方には【透熱灸
】はほとんどしませんが、康雄さんは腰痛以外は問題がなく熱くても耐えられると判断しました。
ばぁば:足首周りと仙骨周りがとても固いので、熱いお灸をしますよ。
がまんして下さい。
康雄さん:エッー熱いお灸するんか。
確かに、今までマッサージとか整骨院とか整形外科とか色々行ったけど、その辺がものすごく固いってどこに行っても言われたなあ。柔らかなるんか?
ばぁば:やってみましょう。
変化すると思いますよ。
⒊腰痛治療のその後の経過
その後、1週間に1度のペースで来院された。
その都度、全身の気、血、水の巡りを整え、足首周りと仙骨周りの圧痛点に【透熱灸】をしました。
足裏のかかとの【失眠】というツボにもお灸をしました。
鍼をする時は体勢を色々と変えながら反応点を探して鍼をしました。
関連穴にも刺鍼しました。
3回目の治療が終わり、4回目に来院された時には。
・起床時の腰の痛みはなくなった。
・夜中の寝返りも気にしなくなった。
・まっすぐに立ちあがることが出来るようになった。
・しゃがんで立つのも大丈夫。
・階段も気にならなくなった。
・腰のだるさがなくなった。
と、だいぶ改善してきました。
ですが、まだ。
・立ったまま靴下をはく時には少しふらつく。
・あぐらがかけない。
かけるようになりたい。
とのことです。
これからの改善状況もまた書いていきたいです。
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