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業務プロセスは可視化される

業務プロセスとは

業務プロセスとは、企業や組織におけて業務やタスクを実行するための一連の手順や活動の流れを指します。
例えば、受注から製品の製造、販売、そして顧客サービスまでの一連のステップが、企業の製造プロセスを構成する業務プロセスです。

受注を受けてから、製品を製造し、それを販売、サービスまで行うのは、一見簡単な作業のように見えますが、受注が予測できないため、どれぐらい在庫を確保すればよいかわからいなかで、営業の業務や、工場のラインを止めずに稼働させなければいけないため、非常に複雑です。

受注予測の難しさは、「ビールゲーム」をしてみればすぐにわかります。

さらに、そこで働く部門では、急な受発注やキャンセル、生産量の増加など、様々な例外が処理されており、業務プロセスは複雑なものとなっております。

基幹システムの統合

そして、その業務プロセスの中心で稼働するのが企業の「基幹システム」です。企業の基幹業務を支えるシステムです。基幹業務とは、企業が事業を運営するために必須な業務であり、次のようなものがあります。

  • 販売管理: 受注、出荷、売上管理など

  • 在庫管理: 商品の入出庫、在庫量管理など

  • 購買管理: 資材の調達、購買履歴管理など

  • 生産管理: 生産計画、工程管理、品質管理など

  • 会計管理: 経費、売上、利益など

  • 人事給与: 人事情報、給与計算など

これまで、これらの業務システムが、別々に稼働し、老朽化してきたのを、SAPなどを導入し、統合・刷新するのがDXの流れです。

業務プロセスが統合される

新しいシステムで、統合・刷新すれば便利と思いますが、実際の業務システムは、各システムを各部門が管理しており、統合・刷新するのは簡単ではありません。

例えば、販売をするためには、在庫を確認し、足りなければ、生産状況を確認し、販売管理に登録するなど、各部門の管理するシステムを確認たり、承認をもらう処理を行わなければいけません。

基幹システムが統合されれば、データは一つにまとまるため簡単に連携できるようになります。

業務プロセスは可視化される

システムが統合と同時に起こっているのは、「業務の可視化」です。

これまで、様々なシステムから、情報を調べて、承認をもらい業務を進めていたのですが、データとシステムが統合され、システム間のデータをダウンロードした後、加工し、分析したり、別のシステムに入れる業務が無くなります。
代わりに何が起こっているのかというと、BIツール(Business Interigenceツール)によるダッシュボード化です。

販売数をダウンロードし、受注予測を上司に報告し、生産計画に落とし込むような仕事は、常時、販売数がダッシュボードで表示され、生産計画に盛り込まれるようになります。

BIツールでダッシュボード化

さらに、「プロセスマイニング」を導入することで、プロセスも可視化されます。プロセスマイニングとは、システムに記録されたイベントログに基づいて、実際の業務プロセスの現状を可視化、分析、改善するための技術です。

購入依頼を起票して、上司が承認を行い、それを購買部門が処理するとすると、購入依頼が発行される時間や人、承認された時間や人などがイベントログに残り、処理のボトルネックを可視化することができるようになります。

プロセスのボトルネック見える化

基幹システムが統合されることで、業務の効率化、可視化が大きく進みます。業務は可視化されていきますので、効率的に業務しましょう!!

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