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乃木坂5期生

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2024年9月の記事一覧

ドジな後輩は一緒にいたい

ドジな後輩は一緒にいたい

「ふぇやぁ………あちぃ……」

「ほんとそれな。今、何度ぐらいなんだろ。」

とある真夏日、体操服を着た男女が、強い日差しに溶けそうになりながら、学校のグラウンドを歩いている。

「えーっと……あ、40℃だそうです。」

「そりゃ、あちぃわ笑。中庭はまだ日陰になってたからアレだったけど、グラウンドは照り返しがヒドいから、余計に暑く感じる…」

「ですね。」

「…ちゃんと日焼け止め塗ってんのか?」

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大人しいマドンナは裏で僕を溺愛している

大人しいマドンナは裏で僕を溺愛している

僕は佐鳥○○と言います!高校2年生です!

突然なのですが、僕のクラスにはマドンナがいます

彼女の名前は五百城茉央ちゃんと言って女の子からは「まおちゃん」と呼ばれているそうです

彼女はマドンナなのですが…

男:ねえ、五百城さん、今日の放課後遊びに行かない?

五百城:いや…

男:いいじゃん、1時間くらいさー

五百城:すみません…そういうの得意じゃなくて…

彼女は極度の男性嫌いで

男1

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彼女にしたいクラスメイトは誰?って聞かれても、実は彼女いるんですが。

彼女にしたいクラスメイトは誰?って聞かれても、実は彼女いるんですが。

〇〇:よっしゃ。

購買で人気の焼きそばパンの獲得に成功し本日の争いに勝利。
うきうきで教室に帰ろうとする。

??:あれ〇〇君、焼きそばパン買えたの?

〇〇:あぁ井上さん。うん、ギリギリ間に合ったんだよね。 井上さんは買えなかったの?

現れたのはクラスメイトの井上和さん。まぁ俗に言うクラスのマドンナ。

和:私は買えたんだけどさ。ちょうどアルノの分だけなくなっちゃったんだ。

和の後ろからこ

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ねぇ! 2人で一緒に花火やりたいな!

ねぇ! 2人で一緒に花火やりたいな!

「もう、火点けてもいいよ。」

高校3年生の9月。

花火なんていつぶりだろうか。

まだ蒸し暑さの残る21時の公園で

高架を行く列車の音が響く中、

君は上目遣いでそう言った。

「え?」

「今、花火やりたいって言った?」

ワイシャツがベタつく帰り道。

うるさいセミはいつの間にか消えたけど、

まだ夏を強く感じるそんな夕暮れに、

君の方から聞こえたセリフに耳を疑う。

咲月:だって!!

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部活に遅刻して食らった罰がご褒美タイムになって、そして…

部活に遅刻して食らった罰がご褒美タイムになって、そして…

夏休み

蝉の鳴き声がうるさく、けど朝は風が吹くと爽やかな気持ちになれる。

今日は部活があったので、自転車を漕いで学校を目指していた。

途中で交差点の所で信号が赤になり停止していると、

〇〇:!

後ろから背中を叩かれた。

期待を胸に振り返るが…

雄介:うっす、おはよう!

〇〇:あっ…

そこにいたのは同級生の雄介で、申し訳ないが声に気持ちが漏れてしまった。

雄介:なんだよ、元気なさ

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合コンで出会ったのは高校時代のマドンナ

合コンで出会ったのは高校時代のマドンナ

俺小山○○は、世間一般では一流大学と呼ばれる大学を卒業し、今現在は乃木商事という有名企業に務めている。

別にブラック企業という訳でもなく、出会いがあるような職場でもなく家と職場の行き来を繰り返す毎日を送っていた。

そんなある日

同期の中西さんが突然話しかけてきた。

中西:小山くん、ちょっといい?

○○:なんか分からないところでもあった?

中西さんが話しかけてくるとしたら事務連絡か分から

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高校時代のマドンナは発熱したようです

高校時代のマドンナは発熱したようです

の続編です!

あの日の合コンから3日経った俺はいつものように出勤していた

○○:(今週も頑張るかー)

中西:おはよ、小山くん!

○○:おはよ、中西ー この間は誘ってくれてありがとなー

中西:あの後どうなった?なんか起こった? ニヤニヤ

○○:池田さんが酔いすぎて早く帰ったよ笑

中西:家に泊まったって聞いたけど? ニヤニヤ

○○:心配だからついてって床借りて寝ただけだよ

中西:つま

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可愛い子にイケナイことをさせてみた

可愛い子にイケナイことをさせてみた

はぁ…疲れた……

特にこんな雨の日だとやる気も出ないよなぁ…

1人暗い夜道を歩き、家に帰る。

ぼーっと歩いていると…脇道に人影が…

しかもこんな遅い時間なのに子供らしき影が見える。

○○:まさか…幽霊とかじゃないよな…?

そう言いつつも好奇心から少しずつ近寄ってしまう

○○:えっ……?

人影の正体はとても可愛い女の子だった。

まず幽霊じゃない事は良かったのだが……

他は良くない

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紡ぐフィルム

紡ぐフィルム

??:凄い、とても綺麗だよ。咲月。

そっと、咲月にかかるレースのヴェールを取る〇〇

咲月:…もう!//いつもはそんなこと言わないのに!!//〇〇もすごい似合ってる!

そんな〇〇も今日はピシッと綺麗なタキシード。本当にカッコイイ。

〇〇:ふふっ、ありがとう!

咲月:…全然照れないんだね?

〇〇:今日だけは咲月を主役にしたいから。

咲月:…ありがとう//でも主役は二人がいい!

〇〇:ふ

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標準語を話す彼女は関西人でした

標準語を話す彼女は関西人でした

僕間宮○○(大学2年生)には、五百城茉央ちゃんという彼女がいます。

同じ学部の彼女に僕は一目惚れした。最初は話しかけることから始めたが、連絡先を交換して履修について話すようになってからは距離を近づけることができた。

○○:五百城さん!実はあなたのクールな見た目に一目惚れしていました!付き合ってください!

五百城:私も間宮くんの優しいとこ好きだよ?付き合おっか、私たち…○○くん、よろしくね?

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はじめてのキスは、甘酸っぱいアップルティーの味がした

はじめてのキスは、甘酸っぱいアップルティーの味がした

冬の空は、鉛色の雲に覆われ、街全体を薄暗い影に包んでいた。

それでも、俺の足取りは軽い。

なぜなら、今日は陸上部の練習がないからだ。

陸上部の練習は土日は不定期で平日は水曜日を除いた週四日。

先週は土日両方あったし、今日は体感久々のオフ。

今日はゆっくり溜まっていたアニメでも消化しよう。

中学時代は、厳しい練習に明け暮れる日々では考えられない位の充実度。

改札口を通過し、ホームへと続

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