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孫子の兵法をプロジェクトマネジメントの観点で翻案したら 解説

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「孫氏の兵法」プロマネ観点で読むとこんな感じかな、といったこと書いていきます。 プロジェクトマネジメントやマネジメントに携わる方々へのヒントになればと思っていますので、ぼちぼちで…
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私的解題−14「孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら」の元版

「孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら」は元版があり、元版はプロジェクトマネジメントの観点で「岩波文庫 新訂 孫子 金谷 治 訳注(33-207-1)」に沿って孫子の兵法を解読したものです。 なので、章立ては岩波文庫に沿っています。また、読みやすく翻案した「孫子の兵法…翻案したら」の元版では、兵法書としての細かな戦術記述であったり、既に記載されている部分の補完記載部分と思われる部分は「…」で省略記載が判るようにしている部分を消し込んでいますので、これを読ん

孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

有名な「孫子の兵法」を読みやすくプロジェクト マネジメント向けに翻案してみました。 プロジェクト マネジメントに興味のある方は一度、読んでみてくださいね。 ※難しいことは書いていないのが「孫子の兵法」です。ただ、文章が短く、現代の文章構成とは違うので少し面倒ですが、この翻案からでもチャレンジしていただければと思います。「孫子の兵法」は現代にも通ずる良いことを書いています。 また「孫氏の兵法」を含め、各種コンテンツや、ドキュメントもそうですが、気に入ったドキュメントは読めば心

私的解題−1「計篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「孫子の兵法」の最初の章は「計篇」となっています。 内容を要約すれば 「プロジェクト開始の準備方法、プロジェクト評価の必要性、評価方法とその活用方法」 ですね。 このまま読むとナンジャラホイと思われる方もいますが、思いっきりまとめて言えば、 まずプロジェクトには、「五事」の「道、天、地、将、法」の準備があって、「七計」の「主、将、天地、法令、兵衆、士卒、賞罰」でプロジェクトを評価するのだ。といっています。 いきなり、「風林火山」ですね。 すごそうだけど、何を言っているの

私的解題−2「作戦篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 

「計篇」の次は「作戦篇」で「プロジェクトリーダのコスト意識」になります。 まず、プロジェクトを行うためにはお金が必要です。 (「1」の予告では、2では銭の話しと書きましたが…ここでは上品にお金とします) そして、当たり前の話ですが、お金がなければ、その昔、もっと働けとばかりにプロジェクトルーム等に差し入れされていた「何タラ・D」は買えません。(「プロジェクトリーダのコスト意識」とは何の関係もありませんが…) いずれにしても、プロジェクトマネジメントでは、お金の話は避けて通れ

私的解題−3「謀攻篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら 

「計篇」でガイドラインとアセスメント項目が提示され、次に「作戦篇」で予算の持つ意味の重要性が提示されたわけですが、ここの「謀攻篇」では、1)障害や抵抗勢力への対処法、2)オーナーとリーダの関係、3)自己と他者の評価、に関して展開されます。 まず、章の最初にプロジェクトを成功させるマネジメントの目的とその位置づけが記載されています。 「プロジェクトを成功させるマネジメントとは、成果を出すマネジメントです。リスク管理もなく、失敗が起こるたびに闇雲にメンバーを増やすことでも、ま

私的解題−4「形篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「計篇」でガイドラインとアセスメント項目が提示され、次に「作戦篇」で予算の持つ意味の重要性が提示され、「謀攻篇」では、1)障害や抵抗勢力への対処法、2)オーナーとリーダの関係、3)自己と他者の評価 が提示され、「孫氏の兵法」の主要課題である「コントロール」へと来ました。 ここの「形篇」では、「コントロール」を念頭に置きながら、プロジェクトマネジメントに対する姿勢を解題していきます。 「プロジェクトを進めるにあたって、予見できるリスクを未然に防ぎながら、新たに発生する障害に対

私的解題-5「勢篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「勢篇」=「プロジェクトのコントロール」についてです。 連載物は往々にして重ねるごとに読者数が減るものですが、負けていてはいけません。(笑) 13の「用閒篇」まで頑張るぞー(笑) さて「勢篇」は、そんものズバリ「プロジェクトのコントロール」になります。 この章は4つの部分で出来上がっていて、 1.プロジェクトの進め方 2.プロジェクト運営の在り方 3.対象を動かす為には 4.プロジェクトコントロールの要点 各々はそれほど長くない文章ですが、内容の濃い文章でもあるので、ここ

私的解題-6「虚實篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「6 虚實篇」ここではプロジェクトの組織体制ですね。  いきなり本文に入ります。 「準備が整いメンバーの充実したプロジェクトは取り組みやすいですが、すでに遅延していたり、ギャップのある隙や実態が伴わないプロジェクトは干渉の影響を受けやすく難しいものになります。ですから、優れたリーダは、プロジェクトメンバーを充実した状態に保ち、自らをコントロールの中心に置き、干渉の影響を受けないようにします。また、何事があっても静かに動き、プロジェクトの内情を知られないようにします。これによ

私的解題-7「軍爭篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「7 軍爭篇」プロジェクトの動きに関しての部分です。 ちなみに、有名な「風林火山」は、ここから引用されています。 さて、解題に入ります。 まず、 「プロジェクトは、計画を立てて、メンバーやリソースを集め、方針を示し、理解してもらい、メンバーが一丸となって動くようになるまでの立ち上げのプロセスが最も難しい部分になります。」 → 「メンバーが一丸となって動くようになるまで」が、記述のとおり難しい部分になります。ただ、ここを超えれば組織的慣性が効き始めるので、経験的にも、ずいぶん

私的解題-8「變爭篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「8 變爭篇」プロジェクトを取り巻く状況への対応指針とリーダの意識に関しての部分です。 ここでは、前回の「風林火陰山雷」みたいな、漢字一文字でこんなこと言っています。みたいな「判じ物」は出ていませんので、お気楽に読んでください。 まずは 「何か事象が発生して、何かしらの対応を行うにしても、対応を行ってよい場合と対応を行ってはいけない場合があります。新たにプロセスを展開する場合でも、時と場合に応じて、展開してよい場合と悪い場合があります。ですので、状況への対応の仕方を理解し

私的解題-9「行軍篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「9 行軍篇」プロジェクトを進めるためのリーダの心得に入ります。 「プロジェクトを進めるに当たっては、目標に到達するための利を勘案して自らの位置を定め、そこから自他のリスクの関係を見ることが必要です。また、自らの目標に到達するための利が常に相手のリスクや損失ではないことの理解も必要です。」 → 「目標に到達するため」には、漫然と進めるのではなく、目標に到達するために必要な「利」(メリットとなるリソースやコスト、タイミング、ポジション等)が取得できるかを考え、その上で自身のプ

私的解題−10「地形篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「10 地形篇」プロジェクトハンドリングのガイドラインですね。 もう少しで最後なのでお付き合いいただければと思います。 「プロジェクトにはさまざまなタスクがあり、簡単なものもあれば難しいものもありますが、各々、対応に応じて利と損失が伴います。リーダは、プロとしてこれらのことを理解しなければなりません。」 → 「プロジェクトにはさまざまなタスクがあり、簡単なものもあれば難しいものもあります」のところは、言われなくても判っています。というところですね。 次が「各々、対応に応じて

私的解題−11「九地篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「11 九地篇」プロジェクト オペレーションの章ですね。 残り三章になりました。さっそく本文に入ります。 「プロジェクトの状況は様々です。プロジェクトがまだ始まっていない状態。まだプロジェクト全体が動ききっていない状態。プロジェクト内でぐずついている状態、プロジェクト全体が危機に瀕している状態。リーダは各々の状態に合わせてプロジェクトをコントロールしないといけません。」 → 各々のプロジェクトの状況の例示を行い、そういう状況の中でもリーダは各々の状態に合わせてプロジェクトを

私的解題−12「火攻篇」 孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら

「12 火攻篇」障害とリスクマネジメントを簡潔に書いています。 「プロジェクトの障害を短期間で、かつ、最小限のコストで、味方へのダメージを最小限に抑えながら取り除くには、実際に障害を引き起こしているものを排除する等、いくつかの対策があります。しかし、こうした対応を可能にするためには、効果的な条件が整っていなければなりません。また、条件を整えるためには準備が必要で、実行には必ずタイミングがあり、それが読めなければ対応は成功しません。 対応を仕掛けたら、必ず対応に正しく応ずる対