スクニャビコニャ

石好き、日本神話好き、薬効を持つ野生の植物に興味あり、スイーツは作るのも食べるのも好き…

スクニャビコニャ

石好き、日本神話好き、薬効を持つ野生の植物に興味あり、スイーツは作るのも食べるのも好き、諸国を巡りながら神社や石やスイーツや植物やグルメを堪能する50代にして社会からドロップアウトした女 不思議な踊りを習得したオオニャムチという相方が居る

マガジン

  • アルルカン

    恋人の裏切りとピエロ、そして… 長く付き合った恋人の裏切り、失意のどん底にいた私とピエロのお話

  • お話

    短話を纏めました

  • 異人館の神さま

    「手にすると全てが手に入る」そんなものになってしまった少女細子と運命に翻弄されてきた司の成長ストーリー

  • 有料の理由

    ビコニャが有料にする理由は多くはとんでもなく下なネタだからです。 見てもサラッとしか書いていないからなんか損した気分になるかも知れない。 でも、たぶん見る前とは違う世界観が有ると思います。 あとはビコニャの写真とか個人的な文句を正直に書き綴ったものも有料にしました。

  • オグナ

    書いていたヤマトタケルのお話をひとつに纏めてみました。

最近の記事

アルルカンを読んでいただきありがとうございます。 いよいよ次がラストとなります。 ラストは本日の17時に投稿予定です お楽しみに。 どんなだったかコメントいただけると励みになります。

    • アルルカン Ⅶ

      5、ピエロ怒る 背後のピエロにだいぶ見慣れたはずの私も驚いた 着いて来てたの? ピエロは優雅な仕草でお辞儀をする 凄い脱力してたし 泣きたいし 面倒だし不気味で怖いし 本当はすぐ出て行って欲しかったんだけど 世話をかけたという思いもあるからお茶ぐらい出そうと 座ってて そう言い残してキッチンへ 流しには何か食べたのか片づけのされてない見たことのないペアの食器が水に浸かっていた 瞬間にものすごく腹が立った 水に手を突っ込み食器を掴み振り上げ 床に叩きつける 割れるか

      • アルルカン Ⅵ

        4、最低 スマホに着信 画面表示は彼氏 あっ、電話来た と、一瞬嬉しく思ってしまった自分にイラっとして拒否 お茶をくれたピエロは首を傾ける 私はにっこり笑って見せる 大丈夫、なんでもない でもその後何度も何度も着信 ウザっ、電話なんかしてくんじゃねえよ そう思いながら着信拒否にした そうしたら今度はLINEが… ひっきりなしに鳴るスマホに表示される文字 なんで電話出ないんだよ 殴られた所が痛いんですけど、謝罪は? つか、お前どこにいんの? 帰って泣いてんのかと思っ

        • アルルカン Ⅴ

          ピエロは慣れたようにスポッチャへ入って行き、明らかにビビっている受付のお姉さんと対峙 無言の身振り手振りで見事にコミュニケーションをとっていた その間に私はトイレに ふと鏡を見てギョッとする 鏡の中にはもう一人のピエロが居た 朝、あんなに張り切ってお化粧をしてたから涙でマスカラが何本もスジになってしまっていた うーわー、ひどいな 最初に湧いてきた哀しみの後に なぜだか笑いがふつふつと湧いてきた ピエロ上等! 私は持っていたポーチの中身で出来うる限りのピエロメイクを施し

        アルルカンを読んでいただきありがとうございます。 いよいよ次がラストとなります。 ラストは本日の17時に投稿予定です お楽しみに。 どんなだったかコメントいただけると励みになります。

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        • アルルカン
          7本
        • お話
          4本
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          7本
        • 有料の理由
          5本
        • オグナ
          13本

        記事

          アルルカン Ⅳ

          両手に薔薇を持ち ぼんやりと一連の動きを眺めていた 完全に疲れ切っていた私は 帰ろ そう思い立ちよろよろと立ち上がり数歩 ピエロに捕まった なんだろ? あ、お金かな? バッグからサイフを出し お金を出そうとするとピエロは貼りついた笑顔のまま左右に首を振った コミカルな仕草で何かを食べる仕草をする 何か食べようって事? ごめんなさい、食欲が無いの そう言うとピエロは大げさに困った仕草 思案げにしていて はっとし両手を上下にポンと叩く クイクイと自分を指し 何かを持ち口を

          アルルカン Ⅳ

          アルルカン Ⅲ

          3、ピエロ しゃがみこみ泣いている私の前に誰かが同じように座った気配が有った それから暫くして肩をとんとんと叩かれた 自分の状況にすっかりやさぐれていた私はほおっておいて欲しかった なのでスルーした もう暫くしてまた肩をとんとん 私はまたスルー それからまた暫くしてとんとん なんだこのお節介なヤツは 突如腹が立ち 睨んでやろうと顔を上げると そこには白塗りの顔に赤いでっかい付け鼻 目の所に黒いバッテン 大きな口に赤いホッペ 貼りついたような笑顔 大きな帽子 ヒラヒラのついた

          アルルカン Ⅲ

          アルルカン Ⅱ

          2裏切り 昨日の私は最悪だった 最近すれ違いが多かった彼氏に呼び出された 久しぶりのデートに私は浮かれていた 本当に浮かれていた 待ち合わせは最寄駅から徒歩10分のバーミヤン 同棲してるのに? 外で? 待ち合わせ? よく考えればいろいろ「?」なことだらけなのに お馬鹿な私はなんの疑問も持たなかった それどころか 中華大好きーっ さすが、私の事よく分かってる デートーっ デートーっ とか思っていた 久々のデートに本当に浮かれまくっていた バーミヤンにはまだ彼氏

          アルルカン Ⅱ

          アルルカン Ⅰ

          恋人の裏切りとピエロ、そして 1、はじまり 寝返りを打つと手が何かに触れた すべすべとして硬くほんのり温かい何か… まどろみの中に居た私は手に触れた何かを撫で回して思う なんだろこれ? 目が醒める そして一緒のシーツに包まる見知らぬ裸の男の胸を撫で回している自分に気付くガバッと起き上がると後ろからガンガンと殴られた様に痛む頭 うっう 飲み過ぎ? 昨日どうしたっけ? もしかしてこの状況って まさか飲み過ぎて知らない人と、ってやつ? 行きずり? …まじですか、こ

          アルルカン Ⅰ

          味噌!完成

          前に書いていましたが スーパーで売っている水煮の大豆で味噌 ちょっとフライング気味ですが 完成しました! はーっ、ちゃんと味噌! しっかり味噌! 早速味噌汁にして家族に振る舞いました 美味いじゃんとのお言葉を賜りました 満足です! 無精で適当な私にもできました やってみてください

          石の話をしよう(翡翠編)

          まだ暗いうちに起き出してみんな無言のまま支度をして1台の車に乗り込む。 夏の終わり 朝の空気は少しだけ涼しい 一番近いガソリンスタンドに寄り、ガソリンを満タンにしてタイヤの空気圧を見る。 本日のメンバーは3人 私と主人、居候がひとり 30歳の甥がハタチの時に学校の事で親と喧嘩して家に来てからなんでかずっと家にいる 名を快といい、私たちは普通にカイ君と呼んでいる 高速に乗り、目指すは日本海 生え始めたススキが朝の日差しにキラキラと輝いている 自然は不思議だ まだまだ暑いのにス

          石の話をしよう(翡翠編)

          辞めた

          今日は敬老の日 三連休だ! そう、三日前はやっと休みだ!と思っていた でも 2日過ぎ、明日から仕事だと思うともう嫌な気分になる サザエさん症候群とか言葉ができるくらい、まあ、月曜日は嫌なものだけど そんなもんじゃない 1週間で嫌になり 2週間でねむれなくなり まだ3週間経ってないけどもう足が向かない 最速でもう辞めますと連絡をした 自分はそんなに無責任な人間じゃないと考えていたけど いや、無理 頑張ろう、頑張ったら? その先? そんな未来も考えられない 必要を感じられ

          みんな大好きラーメン! 今日はランチは岡崎の『まるぎん商店』の濃厚担々麺だよ。 美味しかった。

          みんな大好きラーメン! 今日はランチは岡崎の『まるぎん商店』の濃厚担々麺だよ。 美味しかった。

          季節の彩り天丼 残暑厳しいのに思ったより急な階段を上り下りして体力の限界を迎え ご飯なんてなんにも入らないと思っていたのに 結果ペロリだった。

          季節の彩り天丼 残暑厳しいのに思ったより急な階段を上り下りして体力の限界を迎え ご飯なんてなんにも入らないと思っていたのに 結果ペロリだった。

          異人館の神さま(7) 小説

          4 美人が闊歩 土曜日 学校がお休みなのでサクサクと家事をこなした後 みさとさんの和ダンスを開いてみる 「おお!」 タンスの中には色とりどりのアンティークの着物がたくさん入っていた 「きれーーい!」 一番上にあった緑地に赤や黒や白の金魚がたくさん泳いでいる着物をそっと持ち上げてみる これって私用にそろえてくれたんだよね みさとさんがこんな色の着るわけないもんね タンスの一番下の抽斗の着物を全部出してみる その上の抽斗には帯がその上の二つに分かれた抽斗には着付け小

          異人館の神さま(7) 小説

          異人館の神さま(6) 小説

          西棟の階段を降りるとそこは広いホールだった 高い天井 シャンデリア 重そうなカーテン 壁には漆喰で花の模様が立体的に作ってある でもどれも古く ほこりが積もっている 「僕も祖母も合理的な考えの持ち主だから必要なところしか掃除してなくて」 足を踏み入れると足の形に跡が残る スリッパに黒く厚くほこりがつく 「こういう所は早めに退散しましょう 隣はサロンです」 部屋の真ん中に茶色く変色した白い布がかけてあるひと固まりがあり そこにもほこりが積もっていた 壁の中央に暖炉があり

          異人館の神さま(6) 小説

          ひとり飯

          お昼休みに外に出て お一人様でランチをしてみる これもまたチャレンジ 一人で堂々としている人凄いな。 なれないせいか、そわそわ。そわそわ。もずく酢の酢にむせる。 食べるだけ食べてそそくさと退散。 慣れない贅沢は落ち着かないぞ。 でも近くで一人で落ち着ける行きつけのお店を見つけるんだ。 食堂もコンビニも有るけど、でもね。 機会を見つけてまたひとり飯するぞ。