最大限の価値を引き出す「本の読み方」
本を読んでいると、魅力的なキャラクターや、心に響くセリフなどがたくさん出てくる。それを「面白かった」という感想だけで終わらせてしまうのは実にもったいない。
どうせなら、一冊の本を味わい尽くして、自分の考え方や行動をアップデートしてみよう。
今回は、俺が実践しているおすすめの本の読み方を紹介していく。小説でも実用書でも使える方法だ。
最大限の価値を引き出す本の読み方
結論、メモをとることだ。
どれだけ本を読んでいても、手を動かしてメモしないと記憶にはあまり残らない。
せいぜい「感動した」「面白かった」くらいのぼんやりとした感想しか残らないだろう。
なにをメモすればいいのか
俺の場合、
①心動いた文章
②登場人物のすごいと思うところ
③それらについて考えたこと
の三つを書いている。順に説明していく
①心動いた文章
良いなと思った文章や、印象に残ったセリフなどをメモしていこう。以下の例は、俺が実際にメモした文章の一部である。
このように、いいと思った文章をそのままメモしている。実際は、ページ数もメモしてすぐ読み返せるようにしている。
どうやってメモをとればいい?
本に直接書き込むことに抵抗がないなら、そのまま線を引いたりするのもいい。
書き込むのに抵抗がある人は、スマホのメモアプリや、ノートにペンで書くのもいい。
しかし、読んでいる最中に、いちいち文字を入力したり、ノートに書き写すのはめんどくさい。
おすすめの方法は、心に響いた文章のページの写真を撮るというものだ。
メモの方法はなんでもいい、
とにかく忘れないように残しておくことが大事だ
②登場人物のすごいと思うところ
小説には魅力的なキャラクターが出てくる。②では、そういったキャラクターの魅力的なポイントを具体的にメモしていく。
ここでは、村上龍の『愛と幻想のファシズム』の主人公トウジについて書いたメモを紹介する。
この小説は、世界恐慌で混乱する日本で、トウジが政治結社をつくり、国を変えていく話だ。俺の大好きな小説で、とても影響を受けた本の一つだ。
トウジは、その圧倒的なカリスマ性で周囲を巻き込み、群衆を動かしていく、とても魅力的な男だ。
このように、どこがすごいと思ったのかを、具体的にメモしていく。そして、それらを実生活で取り入れてみる。魅力的な人間に近づくことができる。
俺はこの本がきっかけで、政治経済の勉強も始めたし、早く決断するように心がけるようになった。
本で得た発見や学びを取り入れて、自分をアップデートしていく。
これが俺の読書法だ。
幻冬舎社長の見城徹の言葉を借りれば
「言葉を血肉化し、生き方に反映させる」ということだ。
③それについて考えたこと
①と②は、本を読んでいる最中に忘れないためにとるメモだ
③では、読み終わったあとに自分の考えをまとめる
・考えたこと
・取り入れたいマインド
・実践すること
などを箇条書きで書いていく。
そして、いいと思った考え方を意識し、魅力的なキャラの行動を真似してみる。
この方法は、読書以外にも使える
紹介した方法は読書以外にも、noteや映画を観るときにもつかえる。
・心に響いたセリフや言葉
・印象に残った場面や描写
・主人公のどこに魅力を感じたのか
メモする内容は、本を読むときと変わらない。新しい価値観や、魅力的な登場人物の考え方やふるまいを取り入れてみる。
さいごに
本を読む(インプット)
メモして、考えて、実践する(アウトプット)
インプットとアウトプットを両方行うことで、本の価値を最大限引き出すことができる。
この方法をぜひ試してほしい。
本との向き合い方が変わるはずだ。