凛々しくリリックありけり _ 詩

ほらこの僕の寂しさ東京タワーより鋭利だな
ほんの一突きで心臓は涙塗れで血が薄まって
言葉は星の落とし物、たまに光るのはそのせいだ
星は心の灰と塵、幾つか繋いで新しい星座
欲に支配されくよくよしてないでよくよく考えて
凛々しくリリックありてフリッククリック
どれどれ君の寂しさ見せてみろって甘美だな
ほんのひと月で人間は何処までも堕ちていけて
想いは月のクレーター、深く沈むのはそのせいだ
月は記憶の回転木馬、巡り巡って忘れる怠惰
嫌よ嫌々いやいや嫌と言わずにやいやい言わずに
凛々しくリリック蹴ってクラップクラップ
ほらこの僕の寂しさオリオン座より英美だな
ほんの一篇の詩にしただけで誰かも救われて

了