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耳に残るは君の悲しみ _ 詩

ねぇスイミー、君は何処へ行ってしまったの
曖昧な月明かりでは灯せない僕の寂しさ
目で追うだけじゃ勿体無いから、音読したの
退廃的で幻想的で簡素で深淵な君の悲しみ
滞りなく千切れる夜空を白い波が背伸びして
偽りなく溶け込む朝陽を黒い髪が懐かしんで
ねぇミッキー、君も何処かへ行ってしまうの
最愛はいつだって残されない僕の悲しみ
真似事したって何の意味もない、届きやしない
偶発的で運命的で引力で不安な君の寂しさ
こんなにも言葉は君を思って
どうしてかひとり君を詩って
僕はいま生きていたい
嘘でもいいから、生きていたい

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