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夜を2で割った余り _ 詩

残存する熱
飲み残したグラスのワイン
黒目の中の消えない輝き
胸の隙間の言葉
隣で寝息をたてる孤独
五月蝿いくらいに黙った静けさ
奥の方でふわりと感じる痛み
滞留する熱
薄れていく身体の中のあなた
匂いの中で弾ける火花
群青色の天井に飛び散った飛沫のような星
心地良く堕ちていきそうな眠気
だけど鮮明に彩られ醒めたままの意識
外側をつうっと流れる涙




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