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煉獄にカプチーノ _ 詩

吐き出して見渡して、また軋んで血が流れ
もうどのくらいこうしている
指一本動かせば閃光のような痛みが走り
泣き出して見上げて、また俯いてヒビ割れて
この向こうに天国があるだとか
嘘一つ付けないお前が言うのなら、或いは
振り出しに戻れば、まずはカプチーノ
意識も記憶も心も渦を巻いて
まだ最後の一口を残してこの煉獄で過ごしている
どんな苦しみで抑えつけようと
どんな優しさで侵されようと
この心は誰にも渡さない委ねない支配させない
そんなものを生とは呼ばない
いつか飲み干せると信じてこの煉獄で生きている


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