見出し画像

穿つ _ 詩

線を引いたからどっちがどっち側か考える
線を引いたのはどうしてかなど、もう関係ない
選ぶことはいつでも難しく
ずっと見つめていたら、穴があいた
穴が開いたからその向こう側を見てみる
穴を覗いたからどっちがどっち側か考える
出会うことはいつでも新しくあるはずで
なんなら新しくあるべきだと、鋭さが
鋭くあるから鈍さが生まれて幅が生まれる
鋭くあるなら鈍さも理解して幅も理解する
線は、弧は、円は、つまり
どれも個であり、特別であり、ありのままである
この悩みも、その逆剥けも、あの怒髪も
全てであり一個であり孤独であるから、大丈夫さ

いいなと思ったら応援しよう!