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Photo by
kissyou22
ルビーは胸に秘めたまま _ 詩
遠い日、鐘の音、机の端
途中式、相合傘、五行の詩
果て迄行けば見えるのか
果ての向こうに続くのか
君はいつも微笑んで、それは四季の巡りのよう
一瞬の闇、一瞬の光、撫でる風
変わらぬ名前、変わらぬ音程、落ちる砂
なぜなぜばかり投げつけた
本当は理由なんていらなかった
君がいつも微笑んで、それで四季が巡ってくれて
もういいかい、まぁだだよ、もういいかい
廊下の冷たさ、響き合う春、孤独の否定
今どうして思い出したのか
今どうして思い出しても
君といつも微笑んで、そして四季は巡っていって
大人になって、何かを失くして、何かを貰って
あの日に戻って、何かを失くして、何かを貰って
宛名のない気持ちを詰めて
いつかその蓋が突然開いて
君よいつも微笑んで、どうか四季を巡っていって
了