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koukichi_t
ルックアットミー _ 詩
インスタントな感情にお湯を注いでばかりいたら
本物の匂いや苦味がわからなくなった
コンビニエンスな人格はいつか乱立しては
偽物かどうかさえも気にしなくなった
もう戻せないかもしれないから
僕が君の穴になるよ、どうか覗いてほしい
全部何もかも僕を通して見てほしい
そしていつか気づいてほしい
これが愛だったんだ、
それはバイバイだったんだ、って
何したって埋まりやしない
解いても結んでも愛のままの紐
僕という穴を通して括り付けたなら
蝶々に結って飛んで行けるなら
了