#287 残念な質問には○○がない
セミナーや研修での質疑応答の時間に、
「困った質問」をしている人に
出会ったことはありませんか。
大勢の中で発言する勇気は素晴らしいですが、
発言がやたらと長かったり、
結局何が聞きたいのか曖昧だったり…。
ひどい時は本人も、
何を質問したいのか分からなくなっています。
「質問力」は
コミュニケーションをとる上で
欠かせない能力のうちの1つです。
今回は、質問ができる人が意識していることを
お伝えします。
「この人、できる!」
と思わせる質問の力を身につけましょう。
1.できる人の質問
質問は、コミュニケーションの基本です。
例えば会議でも
「問い」と「答え」を繰り返しながら、
課題を見つけ、結論を出していきますよね。
議論をリードしたり、新しい視点を示せる質問をすれば、
できる人に見られますし、
的外れな質問や、終わった話しを蒸し返してばかりいると、
残念な人に見られます。
2.できる人と残念な人の質問の違い
質問力を磨くためには、
できる人の質問と残念な人の質問の違いを
知る必要があります。
できる人と残念な人の質問は何が違うのかというと、
✓「本質的」かどうか
✓「具体的」かどうか
この2点があると、できる人の質問になります。
例えばスポーツ選手のインタビューを想像してみてください。
①あのプレーは狙ってたんですか
→「具体的」かつ「本質的」な質問
②今朝、何を食べましたか
→「具体的」だけど「本質的」ではない
③あなたにとって○○とは
→「本質的」だけど「抽象的」
極端な例ですが、
日常でも②③の質問をしている人が少なくありません。
質問をする時は、
ぜひこの2点を意識してください。
3.質問力を高める方法
そうは言っても、いきなり
具体的で本質的な質問は難しいですよね。
そこで、質問する力を高める方法をお伝えします。
(1) 他人の質問をチェックする
会議でも打ち合わせの場でもいいので、
出てきた質問をチェックしてみてください。
✓ 「具体的」で「本質的」な質問か
✓ 場を盛り上げるような質問か
質問をよく聞いて学ぶと、
自分の質問の精度も高められます。
(2) 事前に下調べをする
頭の中だけで考えても、
質問できることは限られます。
会議の場であれば、
あらかじめテーマや課題が設定されているにも関わらず
資料に目を通していない、情報不足の人は少なくありません。
どんなテーマでも、基礎的な知識がなければ、
有意義な時間を過ごすことはできません。
ネットで検索すれば、基本的な情報はすぐに手に入ります。
いい質問をするため、コミュニケーションを深めるために、
事前にひと手間をかけられるかは大きな分岐点です。
「残念な質問」から卒業したければ、
やってみてください。
(3) 「具体的」「本質的」という言葉を使う
あなたが質問する時に、この2つの言葉を入れてみてください。
例えば、抽象的な回答に対しては、
「もう少し具体的に教えてください」
議論が錯綜してきたら、
「本質的な課題は何でしたか」
これだけで会議の場を整理する役割を担えます。
4.まとめ
いかがですか。
今回はいい質問ができるようになる方法について
お伝えしてきました。
できる人の質問は、
「具体的」で「本質的」な内容が多いです。
自分が質問するときは、
この2つのポイントが満たせているか
意識するようにしてみてください。
できる人たちは、感覚的に質問をするのではなく、
事前に情報収集をしたり、
自分で考えを整理してその場に来ています。
基礎知識は事前に調べておいて、
相手のアイデアや意見の部分に
意識を集中させるようにしましょう。
そうすることで、会議内容の理解度も、
相手の意見に対するコメントも精度があがりますよ。
ぜひ一度、お試しくださいね。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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