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【クオルスの提携ワイナリーを訪ねて 6】マルケの兄弟経営リストランテへ


今回LaPassione!編集部が向かった先は、イタリア東部、アドリア海沿いのマルケ州サンセベリーノ。元副市長でワイナリーを営む兄ジョバンニと、レストランのオーナーでサービスも担当する弟ピエル・ルイージの元へ。彼らとクオルス・リストランテとの縁は2017年に遡ります。

クオルス・リストランテが現地で出会い、彼らの情熱(Passione)や人柄、品質に共感し、提携しているスクアドラ・クオルス(チーム・クオルス)の作り手達。どの提携先もファミリー経営で規模が小さいものの、伝統的な製法と技術でクオリティの高い本物を作り続けています。スクアドラ・クオルスの一員で、クオルスが提携しているワイナリーの1つをご紹介します。まずは弟ピエル・ルイージのレストランのことについて、ご紹介します。

チャリティーディナーでつながった縁

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マルケは2016年8月のイタリア中部地震で大きな被害を受けた地域の一つ。震災当時、兄のジョバンニはここサンセベリーノ市の副市長で、被災した人々のための仮設住宅造りに奔走した。「超スピードで完成させたよ。なんでも時間がかかるイタリアでは信じられないくらいさ」とジョバンニ。翌2017年、イタリア中部地震のためにクオルスシェフが催したチャリティー・ディナーから始まった2つのレストランの不思議な縁は今、様々な形の提携として実を結んでいます。

弟ピエル・ルイージのレストラン「Da Piero(ダ・ピエロ)」

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テラコッタの屋根が並ぶマルケ州サンセベリーノの街並みを眺めながら、レストラン「Da Piero(ダ・ピエロ)」へ。街の中心部に立つこのお店は、昔は紡績工場だったり革工房、サイダー工場だったという。

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「チャオ!元気だった?」迎えてくれたのは、穏やかな雰囲気の兄ジョバンニ(左)。続けて弟でレストランの経営者、サービス担当でもあるピエル・ルイージ(右)が出迎えてくれた。

ワイナリー後継者の兄ジョバンニとレストラン経営を引き継いだ弟ピエル・ルイージ。ゆったりとした兄と機敏でシャープな印象の弟。「得意分野が違うのでいいんですよ」とチームワークは抜群。

伝統を受け継ぎながら革新的なスタイルで高い評価を受けるDa Piero

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レストランの創業は1965年に遡る。兄弟の父ピエロと母フェルナンダが故郷を離れ、働いていたミラノやピエモンテのテイストと、地元マルケの食文化を融合させた当時としては革新的なスタイルを確立、創業54年の今も引き継がれ、高い評価を得ている。

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今ではピエル・ルイージの奥様マヌエラ(右)がシェフを務め、姑フェルナンダ(左)もパスタを打ちに週一で出勤。正に家族で切り盛りしている。

メイン料理は兄ジョバンニのワインCIACCO(チャッコ)を使った煮込み

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この日、私たちがランチのメインにオーダーしたのは「鴨肉の煮込みコルモーネの赤ワイン“CIACCO(チャッコ)”風味」。柔らかな鴨肉と赤ワインの風味に、一緒に煮込まれたプルーンがいい脇役として活躍し、絶妙なマリアージュ。思わずワインが進む。

この赤ワインCIACCOが、兄ジョバンニのワイナリー「ファットリア・コルモーネ」で造られている。ということでこのワインについて、引き続きご紹介したいのですが、記事が長くなってしまったので、また次回、兄ジョバンニのワイナリーへご案内します。お楽しみに。

マルケの希少なワインを日本で味わおう

兄ジョバンニのワイナリー「ファットリア・コルモーネ」で造られているワインの中でクオルス・リストランテで飲めるのはこの3種類。どれもジョバンニが目の届く範囲で、丁寧に造っている一本。ぜひお試しください。



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