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紙の本というなかれ

紙の本というのは何とも仰々しい言い方であるものだなぁと思うのです。
何が言いたいかというと、畢竟ずるところ「紙の本」というのは電子書籍という新しく登場した存在に引きづられて出てきた言葉でありますから、考えさせられるところがあります。

これは何もこの紙の本に限っていうわけではありません。
白黒テレビというものはカラーテレビによって出てきましたし、ガソリン車というものはEV自動車つまりは電気自動車というものによって言葉が引っ張られて出てきた言葉なのです。

このように新しい技術や製品が登場したことによってそれまでの既存の技術や製品に新たな名称をつけることを「レトロニム」といいます。
他にもアナログ時計やフィルムカメラ、白熱電球などもそうです。(今となってはLED電球が出てきましたから)

とまぁ、最近は本について話すことがこのnoteを通して多くなりまして、友人にこういうお話をしたことろをキッカケになるほどそういう考えもあるよなと思いまして。レトロニムという言葉もこの時に恥ずかしながら知ったのです。
このような対比されているものに注目して物事を新しく捉え直すキッカケにしてみたり、普段は気にも留めないものに目を注意深く向けてみるのもいいのかもしれません。
そんな風に思ったというお話しでした。

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