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ゆるやかな古典ブーム

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個人の判断で古典とみなした本たち
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2019年12月の記事一覧

『ハムレット』(シェイクスピア)〜光文社古典新訳文庫を読もうシリーズ〜

『ハムレット』(シェイクスピア)〜光文社古典新訳文庫を読もうシリーズ〜

一生をかけて光文社古典新訳文庫をじっくり読んでみる。そんなシリーズを始めてみようと思います。

『ハムレット』を読みました。

好みの光文社古典新訳文庫で、しかもKindle Unlimitedの読み放題ということで、こちらを手に取りました。

はじめて知ったのですが、どうやらハムレットには原著にバージョン違いがあります。どれを正とするか、これまで議論がずっとあったようです。

そう、タイトルのQ

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『啓蒙とは何か』(カント)〜光文社古典新訳文庫を読もうシリーズ〜

『啓蒙とは何か』(カント)〜光文社古典新訳文庫を読もうシリーズ〜

一生をかけて光文社古典新訳文庫をじっくり読んでみる。そんなシリーズを始めてみようと思います。

『啓蒙とは何か』を読みました。

「啓蒙活動」なんて時折耳にするけれど、そもそもそ啓蒙って何を意味するのでしょう。

カント曰く、啓蒙とは、

それは人間が、みずから招いた未成年の状態から抜けでるということだ。

では未成年の状態とは?

カント曰く、

未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ自分の

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『シュリーマン旅行記』(ハインリッヒ・シュリーマン)を読んで

『シュリーマン旅行記』(ハインリッヒ・シュリーマン)を読んで

『シュリーマン旅行記』を読みました。

トロイア遺跡を発見したロマンの男、シュリーマン。まさか幕末期の日本を訪れていたとは!かけ値なしにおもしろいです。

1865年、世界漫遊の旅に出たシュリーマン。約50日の日本滞在で彼は何を感じ、思ったのか。当時の日本の風俗を知るのにも貴重な資料となってます。とにかく読んでほしいです。

これは!ってところを厳選します。

日本到着荷物を解くとなると大仕事だ。

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