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ワコールの睡眠科学を覚えた肌、UNIQLOで蕁麻疹を起こす

眠ることに全力投球している。
何を大げさな…と眉をひそめられても仕方ないが、眠ることに関して私はそのくらい力を入れている。
アスリートや意識高いビジネスパーソンの「日中のパフォーマンスを最大化するために睡眠にはこだわりがあります」というような発言と私のそれとは別次元の話である。
ただただ眠ることを愛してやまないのび太君的思考。

さて、眠るときに皆さんは何を着用しているだろうか。
何も着用していないよというご意見はこの際置いておこう。
それはそれでなかなか興味深いのだが、如何せん私は夫の家族と完全同居中の身である。
何も着ないという選択はなにかと差しさわりがあるので、こちらを試すのは来世にとっておく。

私は数年前までUNIQLOのスウェットを愛用していた。
睡眠にこだわりがあると高らかに宣言しておいて、UNIQLOかい!適当なもの着て寝てんなとあざ笑われても仕方ない。

※UNIQLOが悪いわけではありませんのであしからず…息子のパジャマ、現在進行形でUNIQLOだしw

それで充分だと思っていたのだ。
そんな私が数年前の誕生日に母からあるパジャマをプレゼントしてもらったことで、世界は一変する。

それは、ワコール人間科学研究所が提供する「睡眠科学」というブランドのパジャマである。
昔から「餅は餅屋」を座右の銘にしている私。
心地よい下着を作り続けてきたワコールの提供するパジャマであれば間違いあるまい。

初めてそのパジャマに手を通した時の感動は鮮烈なものだった。
優しく肌にくったりと馴染むやわらかい生地。
肩回り、足の付け根部分の可動域たるや!
この世の全ての私を縛り付けるものからの解放。

「夫よ!見てごらん!私のこの姿!!」
私は興奮を隠しきれずに両腕、両足をしっちゃかめっちゃかにグリングリンとハイスピードで回して夫にアピールした。
「どこにもっ…つっかえない!…どこにもっ…引っかかりがない!…なめらかっ!!」
目をランランと輝かせ、両手両足を無我夢中で回してバタバタと跳ね回る。
そんな私の姿に若干たじろぎながら夫は、すごいねと呟いた。

ちなみに、実際に寝てみると、寝がえりの際もつっぱったり、体にまとわりつくようなことがなく、一切のストレスを感じない作りであった。

私がパジャマに求めるものはかわいいデザインなどではない。
部屋着としての用途であれば、ジェラートピケ等可愛らしさに特化したものでも良いだろう。
しかし、こと睡眠用となれば、求める要素は限りなくシンプルだ。

・極上の生地を使用していること
・眠りを妨げないデザインであること
・丁寧で高い技術の縫製であること

これらを兼ね備えた睡眠科学のパジャマで眠り始めて数カ月。
ある時、たまたま洗濯が遅れたことにより仕方なくUNIQLOのスウェットを着用したことがあった。

姉さん事件です。(歳がバレる)
睡眠科学を覚えた私の肌、UNIQLOで蕁麻疹を起こしました。

気付かぬうちに極上のパジャマに私のお肌は甘やかされてしまっていたらしい。
いいんだいいんだ。
甘やかせられるものならとことん甘やかそうではないか。
私はあえて自分のお肌にスパルタする気は毛頭ない。

それどころか、いつか私はパジャマとしての生地の最高峰、シルクに手を出す野望を胸に秘めている。
ああ…
シルクにくるまれてみる夢はきっと天上の夢に違いない。

眠ることへの飽くなき探求心、快適さを求める貪欲な姿勢。
「日中」ではなく、人生の三分の一を占めるといわれる「睡眠時間」のパフォーマンスを上げることに熱中する、そんな意識高い系人間がいてもいいではないか。

寝るのが大好きな私やのび太君は、少なくともどんな時も、人生の三分の一を愛して肯定しているということなのだから。

サポートいただけたら、美味しいドリップコーヒー購入資金とさせていただきます!夫のカツラ資金はもう不要(笑)