あなたの知らない祇園祭、くじ取り式と稚児舞披露
あなたの知らない祇園祭vol.2
7月一ヶ月に渡る祇園祭、今日は7月1日〜7月5日の重要ポイントをお伝えします。
7月1日から7月5日までの神事・行事
7月1日から行われるのが吉符入り
神事始の意味で各山鉾町において、町内関係者が本年の祇園祭に関する打ち合わせをし、祭りの無事を祈願。
一般の人は見学不可につき、テレビやネットニュースで見ることになります。
7月2日のくじ取り式、山鉾町の役員の方が巡行順を決めるためにくじを引かれます。
京都市役所の市会議場で京都市長立ち会いのもとで行われます。
7月5日には長刀鉾のお稚児さんによる稚児舞披露(太平の舞)
7月2日のくじ取り式
山鉾巡行の順番を決めるくじ取り式、巡行の先陣争いが絶えなかったので、混乱を避けるために1500年から始められたそう。
江戸時代には六角堂で、明治以降は京都府庁、明治32年以降は京都市会議場で行われています。
くじ取り式を見る幸運に恵まれた
会議場の傍聴席で山鉾町の関係者ごくわずかと抽選にて市民も拝見できるの可能性があります。
私は過去に何度か、山鉾町の方のご厚意で見せていただくことが叶いました。
わからないので、着物で伺いました。
会場に入ると参観のしおりが配られます。
式次第
1、 総礼
2、 開会の辞
3、 挨拶
4、 くじ取り
5、 くじ渡し
6、 祝辞
7、 閉会の辞
紋付羽織袴姿の各山鉾町の役員の方が入場されます。
あらかじめ、予備のくじ取りで本番のくじ取りの順が決められています。
京都市長立ち会いのもと、くじ取りが行われますが、巡行するすべての山鉾がくじを取るのではなく、くじ取らずで先例により、巡行順が決まっている9基以外の24基が対象です。
山一番、くじを引かれると一斉にフラッシュが。
この日は報道関係者も正装されています。
ある年の巡行順、くじを引かれたら、漏らさないように手書きでメモしていきます。
はじめから順番が決まっているところは印刷されています。
くじ取らずの山鉾町の役員の方も参列されています。
全ての順番が決まると、くじ取り式終了。
その後、祇園祭山鉾行事功労者の表彰式があります。
くじ取り式は国の重要無形民俗文化財に指定されている「京都祇園祭の山鉾行事」における重要な行事の一つです。
役員の方が報告に八坂神社に向かわれます。
手を振ってお見送りしました。
とてもとても有り難い時間でした。
7月5日の長刀鉾のお稚児さんによる稚児舞披露
長刀鉾保存会会所2階からお稚児さんが身体を乗り出し、長刀鉾稚児舞(太平の舞)を披露。鼓を叩くため両手にバチを持ち、小さな体を優雅に旋回させる。
両サイドは御付き役の禿(かむろ)さん。
お稚児さんは巡行当日は鉾の一番前に乗り、太平の舞を舞ったり、しめ縄切りをしたりされます。
神様の遣いとしての役割を高い位置でされるので、会所2階で稚児舞披露をされるのも、巡行当日に向けての試運転の役割でもあります。
どこから見るのがベストか?
ネット情報では四条通北側が長刀鉾保存会に一番近いのでそちらで見るとよく見えると紹介されています。
京都癒しの旅では四条通北側、南側と両方で見てきた経験で、近くで感じたい方は北側をオススメします。
メリットは臨場感
デメリットはずっと上を見上げるので首がだるい
人が多くて上手く見えるかどうかの心配がある
ゆっくり、スマホなどで綺麗に撮りたい方は南側をオススメします。
メリットは混雑が少しはまし
デメリットは動画などを撮っているときにバスやトラックで遮られることがある
ご自身が何を重視したいかにより選んでくださいね。
年度を変えて、両方から動画を撮っていますので、ご確認ください。
南側からスマホで撮った動画 音が出ます
北側から撮った動画 音が出ます
京都癒しの旅での祇園祭のご案内
女性限定の少人数の旅です。
たくさん休憩とりながらご案内します。
祇園祭前祭・鉾建てと神輿洗い
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祇園祭後祭・特別企画「役行者山に迫る」宵山・山鉾巡行の旅2泊3日
地元の案内人と見る祇園祭、ゆっくり過ごしたい方に喜んでいただけます。
後祭のコースでは一般の方が入れない役行者山前でのお火焚きを特別席でご覧いただけます。
それではまた!
あなたの知らない祇園祭 vol.3につづく
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