What Makes You Bring That Up?

コロナの緊急事態宣言が出てから数カ月になります。季節はすでに夏。あちこち遊びに出かけたいところですが、去年と同じようにはいきません。ストレスが溜まって人に八つ当たりしたくなることもしばしば。

「売り言葉 or 買い言葉」のどちらかに仕分けするなら、「What makes you bring that up?」は買い言葉です。「Why do you say that?」も同じ意味です。相手から発せられた売り言葉がオブラートに包まれ、その真意が読めないとき、いえ、悪意がそこはかとなく感じられることだけがわかっているので気になり、「それって、どういう意味?」と訊くのです。訊いたところで相手は「Nothing(何でもない)」と言うだけなので、一枚一枚オブラートを剥がし、あなたにとって不都合な真実に直面すべきなのかどうか、高度な判断が必要になります。

私が何度も見ている『ダウントン・アビー』や『ザ・クラウン』に出てくる貴族たちは、「Nothing」と返されると、かなりの確率で表面的な口喧嘩をやめます。そのときに彼らが使う魔法の言葉が「Very well(ああ、さようですか。よございますわね)」です。

喧嘩を売るにしても、買うにしても、出来れば賢く選びたいものですが、ストレスが溜まっているときは難しい……

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