少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第十四話
出された料理をほとんど平らげた頃には、大輔の腹ははち切れそうになっていた。
食後にはさらに、フルーツの盛り合わせまでが出された。バナナにオレンジ、パイナップルにマンゴー、他にも名前は分からないが、南国産と思しきフルーツが何種類か、それらが手の込んだ飾り切りにされ、美しく盛り付けられていた。
湯気とともに馥郁とした香りを立ち昇らせるコーヒーを一口飲んだトルベリーナは、大輔に言った。
「さてと、まだ正式に名乗ってなかったね、あたしの名前はマリア、マリア・アデラ・バウテ